ラクガキさせたいけど…|乳幼児の身体と感覚の発達を育むラクガキ遊びvol.2
こんにちは、コラム【乳幼児の身体と感覚の発達を促すラクガキ遊び】を担当します、和泉誠です。
今回のテーマは「ラクガキ」。みなさんも一度はやったことがあると思います。
大人目線で子どものラクガキを見ているとドキドキしますよね〜。
お気に入りのテーブルにクレヨンが!とか、白い壁にペンが!って(笑)
子どもたちは必ずと言っていいほどラクガキをしたがりますよね。なぜだかわかりますか?
それは、子どもたちの発達段階として必要なことだからです。
目と手と脳と色々な感覚器官をフル稼働させてラクガキしてるんです。
描くということで行為の痕跡が残り、自分の動きを目で確かめやすくなりますよね。
それを確認しながら繰り返し手を動かすことで、肩、ひじ、手首、指の関節を複合的に自分の意思で動かす感覚を身につけて行きます。
ラクガキをさせる時は卓上の小さな紙よりも、大きなところに描く方がより効果的ですね。
ダンボールや模造紙でも良いし、水で落ちるクレヨンなどを使うと窓ガラスにも描けます。
外に出て公園の地面に描くもの楽しいですよね。私が運営するこどもなーとでは勝手にearth drowing=アースドローイング(地球にお絵かき!)って呼んでます。
自分の体よりも大きな画面に描くと、必然的に動きが大きくなり全身を使って描くようになるので、運動機能の発達も促せます。
少しずつ自分の意図する線が描けるようになると、次第に描くものに意味を持たせ、ストーリーが生まれて、、とどんどん遊びが発達していきます。
色、カタチ、手触りなどの感覚的な部分から、身体的な動き、イメージを膨らませる想像力など複合的な発達要素がラクガキのなかにはたくさん含まれていますので、出来るだけ小さいうちにラクガキをさせてあげて欲しいな〜と思います。
「うちの子にはまだ早いかな?まだ何も描けないし」
そんなことはありません。描けないんではなく、描かせていないだけなんです。
一般的には1歳半くらいからといわれていますが、私の経験上、環境を用意してあげればほとんどの子は1歳前後から意欲的に描こうとします。
ぜひ、どんどんラクガキさせてあげてください。
たくさんの神経が通っている手指を小さなころから鍛えることは、単に手先が器用になることだけでなく、脳の発達にもつながっています。
手指で細かいことができるようになることは、おはしを持ったり、絵や文字を上手に書けるという社会生活を普通に送るためにももちろんつながります。
でもそれだけでなく、脳が発達するということは「見たり聞いたりした外部からの刺激を、自分の頭の中で感じたり考えて自分なりの思考に落とし込む」、つまり「意見を持ったり、感情を豊かにする」ことにもつながるのです。
ラクガキに便利なグッズもたくさんありますのでいくつかご紹介します。
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・ミツロウクレヨン
(まだ何でも口に入れてしまう年齢の子にはおススメです。)
・水で落ちるクレヨン
(ガラスやテーブルなどツルツルの素材に描くと消せます。)
・貼れるホワイトボード
(壁に貼ってラクガキできるスペースをカンタンにつくれます。)
・チョークボード塗料
(色々な素材に塗れてチョークでラクガキが出来るようになります。)
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最後に大事なことをもうひとつ!
描いたラクガキは出来るだけ鑑賞して下さい。
ラクガキ帳や画用紙に描いたラクガキは額に入れて飾ると現代アートっぽくなりますし、自分の描いたものが飾られるのは小さな子でもきっと嬉しいと思います。それがまた次への制作意欲になりますので。
消さないといけないところに描いた場合は、写真を撮って記録しておくのもいいですね。
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和泉 誠(いずみ まこと)
株式会社なーと 代表取締役
株式会社アトリエClover 代表取締役
こどもなーと代表
スーパーダディ協会 関西支部長
◆こどもなーとFBページ
https://www.facebook.com/codomonoart
◆スーパーダディ協会
https://www.facebook.com/SuperDaddyAssociation
スマイルママラジオ・ゲスト出演
『乳幼児の身体と感覚の発達を促すラクガキ遊び』