ベトナムでのワクチン接種|新米パパの子育て奮闘記inベトナムvol.7

2015.06.11

みなさん、こんにちは。 ベトナムのハノイから

【新米パパの子育て奮闘記inベトナム】を担当する浅野です。

 

7回目は、ベトナムでワクチン接種を行った時のことを

書こうと思います。

 

 

息子が産まれてから、すでに2ヶ月が経ち

3ヶ月も過ぎようとしています。

日に日に大きくなっていくのが感じられると共に、

動きが活発になり、声を出すようになってきました。

 

2回目の定期検診は5月20日に行いました。

赤ちゃんが順調に成長しているかを確認し、

この日ははじめてのワクチンも打ちました。

 

このワクチン、日本では恐らくどこの病院でも

同じように打ってくれるのだと思いますが、

ベトナムでは面白いことに

決められた病院で誕生した赤ちゃんでないと、

決められた注射を打てないと言うことが分かりました。

 

つまり僕たちの場合、

ある市内の病院で出産をしてもらったのですが

この病院でしか打てない(扱っていない)注射が

あるらしく、それを打つためには

「出産をこの病院でしないと出来ない」

というルールがあることを知りました。

 

そのワクチンは、6つの病気を防ぐというもの

だったかと思います。

決してこの注射自体も安いものではなく、

1本2万円くらいします。

保険がないため自己負担です。

 

元々病院によって入院期間や検査内容・金額も

大きく異なるのですが、ベトナムの地元の病院だと

1万円で2泊3日の入院が可能ということもあるらしいので、

結構高価な部類の注射なのだな〜と感じています。

 

息子はこのワクチンを2本打ちました。

それから身長と体重・簡単な検査を行い、

病院を後にしました。

 

決まった病院で決まった注射を打つという

制約があるということに驚きました。

「打たなかった子供はどうするのか?」

「似たようなワクチンがあればいいけれど

そうでない場合は?」

などと、日本とは違うな〜と強く実感しています

 

それに加えて、ベトナムには日本のような

健康保険がないので、基本的にはアメリカのように

保険加入者とそうでない人の差も激しいです。

 

病院代も決して安くないため

本来は保険に加入して最初に自己負担し、

後から全額(あるいは一部)返金してもらう保険に

加入した方が良いと思うのですが、

保険加入数としてはまだ少ないです。

 

僕たちは1年間の保険プランに入りました。

これはまず母親が保険に加入し、

加入後赤ちゃんが母の元に入るという保険です。

アメリカの保険会社が展開しているものを

地元の保険会社が販売しています。

 

ただ、日本のように

保険会社の外交員が売りに来るようなものではなく、

自分たちで探してコンタクトを取り

購入するという方法です。

これは恐らくまだ保険業界が成熟していない、

言い方を変えれば、

ベトナムには保険が浸透していないからだと思います。

 

このようにワクチンや保険、入院を見ても様々で

簡潔に言えば収入によって受けられるサービスが異なります。

 

日本のように全国民に平等に受けられる制度が

なじみ深い僕にとっては、

このサービスを個人で選択していくというのは

ベトナムの医療という世界で初めての経験でした。

 

これから先、病院にお世話になる時には

より一層この違いを感じていくことになるかと思います。

 

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浅野 彰

札幌出身、27歳でベトナムに渡り移住。

ハノイ・ホーチミンの2都市でベトナム人の

日本語学習者向けに日本語の試験を実施。

またハノイ大学と提携して、

日本語学習者で優秀な学生を対象とした

「新卒正社員として東京でITエンジニアを目指す」

という人材支援を行う事業も行う。

2014年8月にベトナムで結婚。

2015年3月に第一子となる男の子が誕生。

J.TEST VIETNAM

http://j-test.vn/

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