仕事をしたいママが2人目を産むタイミング|ママのキャリア応援コラムvol.9

2015.05.04

仕事をしたいママが2人目を産むタイミング。

 

産休育休をとり仕事復帰したママや、

1人目の妊娠時に退職して今専業主婦のママなど、

2人目をどのタイミングで産んだらよいのか?

と悩んでいる方によく出会います。

 

「2度目の産休育休をとると職場に迷惑がかかるのではないか。」

「仕事と2人の子育てと、上手くやれるだろうか。」

「仕事復帰して、ようやく仕事の感が戻ったのにまた休むのが不安」

「仕事もしたいけど、そろそろ2人目も欲しいし、どうしたらいいの?」

 

『2人目出産のタイミングが難しい』と考えるママは多いのです。

そして2人目をどうしよう?と考えているうちに、

どんどん年月が経ってしまいます。

 

私はご相談を頂くと

『子どもが欲しいと思うのであれば産んで下さい』とお伝えしています。

2人目(3人目)が欲しいかどうかについては、

家庭によって環境や考えが異なるので、

ここでは触れません。

 

しかし、もし2人目(3人目)が欲しい!と思うのであれば、

仕事や職場の事はちょっと横に置いておいて、2人目を作ってください。

今、子どもを授かる事を後回しにして、

いざ欲しいと思った時に授かれるとは限りません。

なかなか計画的にいかないものです。

しかし、仕事は必ずなんとかなります。

 

もちろん、働いている職場の環境も状況も異なりますので、

産休育休を取りにくいと感じる方もいるかもしれません。

いくら法律で守られた権利だとはいえ、残念ながら懐妊を伝えた時に、

職場から露骨に嫌な顔をされた方もいます。

 

ただ改めてお伝えしたいのは、

一次的に職場に迷惑をかける事になったとしても、

仕事は必ずなんとかなります。

しかし、子供が欲しいなぁと思ったタイミングを逃した場合、

後で後悔しても取り戻すことができない事があるのです。

 

一時的に失ってしまう仕事の勘も、必ず元に戻ります。

長期的に見たら、産休育休で職場を離れたとしても

その期間はあまり影響しません。

 

むしろ、産休育休期間に

今までできなかった事に取り組むことや、能力を上げることで、

復帰後の仕事が産休育休前よりスムーズに出来るようになった

というママもいます。

 

「子どもの年齢を離すことで育児が楽になる!」

という考えもありますが、

子どもの年齢が離れる事にも、年齢が近い事にも、

どちらにもメリットデメリットがあります。

子どもの年齢が離れると、上のお子さんが

産まれたばかりの下のお子さんの面倒を見てくれ、

家事育児を手伝ってくれる可能性が高いので、

ママの負担は軽くなります。

 

しかし、年齢が離れた分、ママの年齢が上がり

体力が衰えている可能性がある事。

そして、年齢が離れれば離れるほど、

子どもの生活も時間軸も違うので、

かえって手間がかかるという声もあります。

そして何より子育てをする期間が長くなります。

 

子どもの年齢が近いと、子どもが小さいうちは、

とにかくバタバタと忙しく感じるでしょう。

子ども2人ともに手がかかるので、

仕事との両立に頭を抱える事もあるかもしれません。

しかし数年経てば、年齢が近い分遊び方が近いので、

子ども同士で遊んでくれるようになります。

長期的にみると子育てが一気に終わるので、

育児に手がかかる期間は短いといえます。

 

それぞれメリットデメリットがありますので、

どちらがいいとは言えません。

だからこそ、「欲しいなぁ」と思ったのであれば、

産んだらどうでしょう?とお伝えしています。

 

そして、2人目(3人目)のお子さんを授かるのであれば、

是非周りのサポートもしっかり受けて下さい。

両親が近くにいない場合、家族に頼れない場合も大丈夫です。

使えるサービスを貪欲に調べて使ってください。

託児も、ファミリーサポートも、一時保育も

「親以外に頼るのは不安だ」と思わず、

まず自分が見てみる、触れてみて、活用してください。

家族以外の協力者を得ることで、わが子の新たな成長に気付けたり、

アドバイスをもらえたり、あなたにとってプラスな事もたくさんあります。

 

そして職場に懐妊を伝えるときは、以下の事に留意して伝えて下さい。

①     引き続き、産休育休後も「働きたい」という想いを是非伝える。

②     産休に入る前の仕事の段取り(引き継ぎ)、

戻った後の体制を可能な限り自分でも考えてから伝える。

③     産休に入るまでの間、なるべく職場の同僚の役に立てるよう努める。

(身体に無理しないようにね)。

 

気持ちよく職場に復帰するためには、職場に自分が必要とされているか。

が大切です。

「必要とされる」要因は、仕事の能力だけではありません。

やる気や同僚との関係性も影響してきます。

笑顔や挨拶など、数字では測れない職場への影響も含まれます。

職場や同僚に必要とされているか、

それは「あなたと働きたいか」という事につながります。

 

一時的だとはいえ長期間休むことになるので、

周りに少なからず負担がかかる事は事実です。

それを、気持ちよく協力してもらえるあなたかどうか。が大切なのです。

 

もちろん子供を産んで休みをとるという事は権利ですが、

権利を主張するだけでは上手くいかないことが多いのが今の日本です。

 

どの職場で働いているママも、

気持ちよく産休育休が取れる社会になったらいいなぁと願います。

しかし、そのためには会社の体制や仕組みも変わらなければなりません。

今、会社の体制や仕組みに不満を抱えたとしても、

すぐには変わらないこともあります。

そこに不満を抱えるのであれば、そのエネルギーを是非自分のために使い、

あなたが出来る事を行って少しずつ働きやすい環境を

整えていくことが大切だと思います。

 

先輩にロールモデルとなる子育てママがいない場合、

「私がロールモデルにならなきゃ」と気負う必要もないと思います。

あなたが、あなたにとって少しずつ働きやすい環境を作っていたら、

結果的にあなたがロールモデルになるかもしれない。

それでいいのです。

先輩にロールモデルがいないのであれば、

後輩で同じ想いを抱える人たちと協力して

働きやすい職場を作っていったらいいのです。

 

きっと前に進みます。

ただ、この会社やこの仕事の環境は子育てしながら働くには不向きだ!

と心から思ったときは転職もありですよ。

答えは一つではありません。いろんな選択肢があります。

1人で抱え込まず、皆の協力を得ながら、子育ても仕事も手にしたいですね。

 

 

専業主婦のママが「そろそろ仕事もしたいけれど、2人目の子どもも欲しい。」

と思った時、仕事とどう向き合うのか?

については次回お伝えしたいと思います。

 

今日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました!!

 

ご感想やご質問、こんな事が知りたい~。困っています~‼

など、気軽にコメントをお寄せ下さい。

皆様から頂いた声を、今後のコラムやラジオ、お仕事セミナーに生かし、

お伝えしていきたいと思っています。

ありがとうございました。

 

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ママのキャリアコンサルタント

畠中 直美

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