【最終回】ママの足は大丈夫?|0歳からの足育~元気な足は元気なカラダを育てます~vol.6
コラム「0歳からの足育~元気な足は元気なカラダを育てます~」を担当します、”足ママ”こと玉島麻理です。0歳から、子どもの『足育』は始まっています。このコラムを通して、子どもの未来を育むための『足育』の大切さをお伝えしていきます。
みなさんは「リラキシン」という言葉を聞いたことがありますか?これは女性ホルモンの名前で、骨格を緩め出産しやすくするためのホルモンです。
妊娠していない時は生理の前のほんの数日間だけリラキシンが体をめぐりますが、生理が来ると消えてしまいます。
では妊娠するとどうなるかというと、リラキシンは毎日ずっと体をめぐり続けるのです。妊娠3ヶ月頃からリラキシンの血中濃度は上昇し続け、ピークは妊娠7ヶ月。
そして高濃度のまま保たれ、出産に至ります。骨格を緩める力のあるリラキシンのせいで、この頃から深刻な腰痛が起きて悩む女性も多くなります。出産を終えると、その3日後には、お役目を終えたリラキシンは急激に減少し、妊娠前の状態に戻っていきます。
ちなみに授乳をしている期間は生理が来ない場合が多いので、リラキシンは体をめぐらず、骨格が緩みやすくなるという心配がないためママには嬉しいことです。(生理が再開すると、前述した通り、生理の前のほんの数日間だけリラキシンが体をめぐります。)
産後、骨盤を締めたほうがいいことはご存知の方が多いのですが、残念ながら足もサポートする必要があるということは誰も教えてくれません。
妊娠中、リラキシンの影響でゆるんでいるのは、腰だけではなく足も同じなのです。だからこそ、骨盤同様にしっかりとホールドして固定してあげる必要があるのです。
一般的に、卒乳すると生理が再開しリラキシンの分泌も再開されます。そして毎月生理がくる度にリラキシンが体をめぐることになります。このように、女性の足は生涯において約40年間もリラキシンと付き合わなければなりません。
どうやって付き合えばいいか?
一番大切なのは靴の選び方です。
かかとの硬い良い靴で、紐やベルトでしっかりとホールドできるタイプを選びましょう。そうすればどんなにリラキシンが作用しても足のアーチがどんどんくずれるということにはなりません。
女性の足は、紐のある靴やベルト付きの靴でしっかりと支えなければいけません。
楽に履ける靴や、楽にぬげる靴はNGなものが多いのが現状です。足に合わないゆるゆるの靴は産後のママには特にNGで、外反母趾など足のトラブルの原因になってしまいます。
⇒おすすめの靴はこちら
大人の足トラブルは予防するしかありません。正しい靴選び、 フットケア、セルフケア…正しい知識が自分を守ります。
そして実は、家では裸足よりもアーチがある室内履きなどを履いたほうがいいんですよ!これは知っている人は少ないのでは?
ゆったりとしたスリッパよりも、下の写真のようなしっかりとベルトで固定された室内履きを履くと腰痛になりにくく、外反母趾などを予防することができるのです。
ママの足が元気でないと、子ども達とお外で遊べません。ぜひママにはお子さんと一緒にいっぱい歩いてほしいと思います。ママとお子さんの足。親子で足育をスタートしていただけたら嬉しいです。
ママ自身もまずご自分の足のサイズを知ってください。そして、サイズだけではなく足幅が合った靴をしっかりと選びましょう。
さて、6回に渡ってお届けしてきた「0歳からの足育~元気な足は元気なカラダを育てます~」コラムは今回で終了となります。
コラムやスマイルママラジオへのゲスト出演を通して、たくさんのママに足育の大切さを伝えることができてとても嬉しく思います。
まずはママが正しい知識を身に付けること。そしてそれを子供たちにきちんと伝えていくこと。こうすることで、自分で「いい靴」を選び取れる子が育つと思います。
足育サロンTaTaTaでは定期的に足育講座や足計測を行っていますので、ぜひお気軽にお越し下さい!スマイルママとのコラボイベントとしての足育講座も来年開催できたらと思っています。
みなさんにお会いできることを楽しみにしています!今までコラムをお読みいただきありがとうございました^^
===================
玉島 麻理
足育サロンTa・Ta・Ta代表
NPO法人日本足育プロジェクト協会代表
◆足育サロンTa・Ta・TaHP
http://ashiiku-tatata.com/
◆足育プロジェクト協会HP
http://ashiiku-pj.com/
◆ブログ
http://ameblo.jp/tatata-foot/
◆スマイルママラジオ「0歳からの足育vol.1~3」
▽vol.1「足育ってなぁに?」
▽vol.2「0歳児~1歳児の足育、サンダル・長靴の選び方」
▽vol.3「2歳からの足の発達のために大切なこと、2歳児以降の足の成長と靴選び、保育園・幼稚園・小学校の上靴選び、ママの足の変化も要注意!」