子育てはむずかしくない|心と体の成長を促す運動遊びvol.15

2015.11.03

今回からしばらくは,僕の元気っずクラブ以外でのもう一つの活動,親子体操でこんなことを話していますよ~ということを書いてみます。

前回までの、体の仕組みからみた子育ての方法・・・ぜひ参考にしてくださいね。

親子体操は平日開催のご依頼もあるのですが,大抵は土日に呼んでいただくことが多いです。
始まる前には,「お子さんの笑顔を見てあげてくださいねー」とだけ伝えます。
そして,終わってから「5分ほどお時間もらえますか~今日のおさらいをしてみましょう」と少しだけ,パパママのお勉強タイムへと導きます(笑)

「子育てはむずかしい。」
「上の子は楽だったのに,
この子の育て方はわからない。」
なんてついついつぶやいてしまうことありませんか?

子育ての悩みは,成長によって変わり,すこし経てば,「なんであんなことで悩んでいたんだろう」と
安心することもありますよね。
でも,また新しい悩みが訪れたり・・・その繰り返しです。

可愛い我が子に対して「むずかしい」とはどうしてそう思うのでしょうか。
ひょっとして可愛さのあまり,また親という責任重大な立場から飛躍してしまいだんだんと「私物化」していませんか?

・親である自分の言うとおりの行動をすべきである。
・(将来を思うがあまりに)今こうだから,こんなことをしていたら,先行き不安だ。
もしかすると「我が子のためによかれ」と思ってしていることが我が子の気持ちを考えない「一方通行の子育て」になっていませんか?

子育ての方法に正解はありません。
でも言えることは,目の前のお子さんの『ありのままの姿』をどうか見てあげてください
楽しそうな顔,笑っている顔,悩んでいる顔,困った顔, 怒った顔,集中している顔。
かならず表情や言葉や態度,仕草に親へのサインがあります。
そのサインの見方がわかった時,子育てはむずかしくなくなります(^^)

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子どもは高いところが大好きです。
大人からみて「危ないやん」と思っていても塀の上,車止めのてっぺん,高い台にのぼります。
さっきした跳び箱に平均台を組み合わせたメニューは一番人気でしたよね。
でもひとりで行けるかどうか不安だし, パパママも当然,手をつないだことでしょう。
最初のころは ギュッと握っていた手も何回か繰り返ししていると,緩くなりませんでしたか?

実はその瞬間に「お子さんの成長」があるのです。
『パパ,ママ,自信がついたから一人で行けそう』という気持ちのサインです。
じゃあ,突然その手を放すのかというとそうではありません。
「手を放してもいいかな~?」って明るく聞いてくださいね(^.^)

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村田トオル
・大阪青山大学健康科学部子ども教育学科 准教授
・NPO法人日本健康運動指導士会兵庫県支部長
・第26期西宮市スポーツ推進審議委員
・日本体育協会スポーツ医科学専門委員会メンバー
・同志社大学健康体力科学センター嘱託研究員

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