一週間の留学生活での子どもの成長|フィリピン親子留学記vol.2
フィリピン親子留学についてのコラム2回目の連載では、
「一週間の留学生活での子どもの成長」
について書きたいと思います。
今回参加したプログラムは、パーペチュアル大学という
医学部や航空学部、小・中・高校、病院まで併設されている
総合大学にある幼稚園の年少組への1週間の留学です。
基本的に毎朝1時間、子どもの授業を見学し
その後、親には英語学習等の別のプログラムが用意されていました。
ずっと親が見ていると、子どもが友達の輪に入っていくチャンスを逃すから
という理由もあると思います。
とはいえ、いきなり知らない所で知らない人に子どもだけ預ける不安があり、
渡航前に初日は、1日中見学できるように、プログラムを変更して貰いました。
クラスは、現地の子ども達が20名程度の年少組でした。
先生は常に2名以上おり、更に息子と娘には
一人ずつ専属のナニー(保育士)がついてくれました。
クラスに入り、盛大にクラスメイトや先生に迎え入れられると、
4歳の娘はすぐに打ち解けて、輪の中で歌ったり踊ったりとても楽しんでいました。
一方7歳の息子は、渡航直前にスキーで骨折してたのも重なり
一緒に踊れなかったため、先生たちが手だけでも動かそうと
手を取ってくれても、それを頑なに拒んでいました。
その時の息子の心の声は、
「なんでこんな皆、何言ってるかわからん所に連れて来られなアカンねん。
ホンマ嫌やって。お父さん、お母さんわかってよ!!」でした。
2時間程度見学し、先生たちとナニーが言葉は通じなくても
気持ちを感じ取って息子・娘と会話し、対応してくれている姿をみて安心し、
これ以上クラスで見学していると息子に良くないと思い、園を出ることにしました。
*余談ですが、この日はジプニー(小さいバス)に乗って
ローカルマーケットに連れて行ってもらいました。
二日目からは、息子の表情が変わっていました。
ダンスも車いすに座りながらやっていましたし、
先生の質問に自分から手を挙げて黒板に書きに行きました。
しかも答えが当たっていたので、みんなに拍手して貰って
笑顔で自分の席に戻りました。
(後で聞くと質問の意味は分かっていなくて、
書いた数字がたまたま当たってただけでした。)
これには正直、驚きました。
最終日、お別れの時に、息子も娘も泣いていました。
妻ももらい泣きしていました。
子ども達に別れの悲しさがわかる事が意外でしたし、
子ども達に1週間でこんな感情を教えてくれた
フィリピンの先生方やナニーの凄い力を感じました。
次回は、帰国してからの家族の変化をお届けしたいと思います。
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上野公嗣(うえのこうじ)
株式会社S・S・M(Super Strong Mother)
代表取締役
◆大阪市内で運営している保育園