妊婦検診の付き添い|新米パパの子育て奮闘記inベトナムvol.2
みなさん、こんにちは。ベトナムのハノイから
【新米パパの子育て奮闘記inベトナム】を担当する浅野です。
今回は、妊婦検診での出来事を話したいと思います。
2014年8月に入籍が完了したのですが、
それからすぐに妊娠が分かりました。
お互いの家族にも伝え、祝福してもらい、
これが「子を授かる」ということなのかな〜と感じました。
ただ実際に皆さんも経験があるかもしれませんが、
妊娠が分かってもすぐにお腹が大きくなると言うわけではなく
ある意味普段と変わらない見た目のお腹の中に
実は赤ちゃんがいると思うと、
非常に神秘的だと感じたことを覚えています。
妊娠して2ヶ月くらい経ち、病院に4D検査を行い、
初めて胎児の様子を見て感動しました。
普段僕は健康が取り柄のようなものですので、
病院にほとんど行くこともありません。
それが妊婦検査を専門で行う病院に行き、
周りは妊婦ばかり、しかも全員ベトナム人…。
当然外国人は僕だけでした。
そんな環境で周りの妊婦さんは
気さくに妻に話しかけてくれるので
外国人の夫を持ち、
妊娠して間もないことを伝えたり、と
雑談する光景も僕にとって非常に新鮮でした。
日本では医者は赤ちゃんの性別を
特別な理由がない限り事前に伝えないと聞きました。
伝えるには伝えるけれど、かなり後になるといいます。
ベトナムではすぐに性別を教えてくれます。
僕の場合には一番最初の検査では分からなかったのですが、
2回目に付き添って行った定期検診では
「お父さんと同じですよ!」とベトナム語で僕たちに教えてくれました。
Giong Bo nhe
(お父さんと同じだよ〜)
妻は女の子が欲しかったらしいけれど、
僕は男の子が欲しかったので素直に喜びました。
ただ赤ちゃんはまだ男も女も分からないくらい小さく、
表情さえも分からない状態でした。
これがこれから半年ほど掛けて成長していくのだな〜と
再び生命の神秘を感じました。
ちなみに、ベトナムではほとんど保険という制度は機能していません。
厳密には民間企業が保険を提供しているのですが、
加入者は増えてはいるけれどまだまだ少ないです。
加えて、病院の診察券というものもあまりありません。
同時に政府がケアする日本のような医療制度も当然ありません。
国民健康保険という制度もありません。
ですので、全て現金で支払っていきます。
この妊婦定期検診は確か1回2,500円くらいだったと思いますが、
ベトナムのGDPは1,500ドル程度なので、
月収が100ドルちょっとの計算になります。
そうなると1回の検査に30ドルという設定は高いと思うのですが、
ベトナムは70%以上が地方の農業従事者です。
そのため相対的にGDPが下がっているということは意外に知られていません。
ベトナムでも都市部の人たちはタイやマレーシアと
同じくらいの所得をもらっていると思うので、
この30ドルという設定も納得できます。
同時にアジアの諸外国同様ということは
3,000ドル前後だと思うので、
イメージほど貧しいと言うこともありません。
そんなベトナム経済と医療制度の違いも
異国ならではだと感じています。
妻の出産予定は4月初旬なので、あとわずかです。
あっという間な10ヶ月です。
こうして人は皆、親になり、
子供と一緒に家庭を築いていくのだな〜と
しみじみ感じています。
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浅野 彰
札幌出身、27歳でベトナムに渡り移住。
ハノイ・ホーチミンの2都市でベトナム人の
日本語学習者向けに日本語の試験を実施。
またハノイ大学と提携して、
日本語学習者で優秀な学生を対象とした
「新卒正社員として東京でITエンジニアを目指す」
という人材支援を行う事業も行う。
2014年8月にベトナムで結婚。
2015年4月に第一子となる男の子が生まれる予定。
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