小さい頃に考える力を伸ばすために|生き抜く力を持った子どもを育てるvol.3
こんにちは。
【「生き抜く力を持った子ども」を育てる】のコラムを担当しております、畠中秀明です。
考える力を伸ばすには、子どもが考える機会を作ればいいのです。単純です。
「どうしたらいいかなあ?」ってお母さんが考えてみたらいいのです。
子どもが小さな頃は、なんでも親や周りの真似をします。お母さんが「あれえ?」と言って首をかしげると、子どもは「あれえ?」と言って首をかしげます。お母さんは本当に「あれえ?」と思うことがあって言っているのに、子どもはお母さんのそのしぐさが面白くて真似をしているだけ。
でも、そのうちに首をかしげながら「あれえ?」と言う一連の行動が何のための行動なのかを知るようになると、そのポーズは考えるポーズなのだと知るのです。
「これってどうしたらいいのかなあ?」・・・お母さんにとってはどうしたらいいかわかっていることも、必ず「どうしたらいいのかなあ?」と困ってみせる。悩んでみせる。考えてみせる。すると、お母さんを助けたい気持ちマンマンの我が子は、お母さんを助けようと一生懸命考えて、手伝ってくれるんですよね。これも考える力を伸ばす機会のひとつ。
お箸を使えるように練習しているとき、お箸の使い方に興味を持って、よだれが出るほど集中してお箸を使うことに夢中になっていたり、口があんぐり開いたまま、一言も言葉を発することなくパズルに集中していたり。これも考える力を伸ばす機会のひとつ。
1日の中で1回以上は、このような時間を取るようにすることが大切です。そして、考えてしたことはその場と状況にあっていなくても、まずは「ありがとう」「すごいね」と感謝の気持ちを持って褒めてあげる。すると、考えてしたことを褒めてもらえると考えるようになります。考えてしてみた結果、「何やってんの?」って怒られてしまうと、やってみたことも否定され、考えたことも否定された気持ちになってしまいがちです。
そして、忙しいときほど、子どもって考えて何かをしていることがあります。
お母さんが保育園に連れて行こうと急いで用意しているとき、子どもがなかなか着替えなくてお母さんはイライラ。
「もういい加減に着替えなさい」って思っているときに、子どもが今までやったことがないようなしぐさでズボンや服を着替えているとします。
子どもなりに「こんなふうに手を通してみたらどうだろう?」って思いながら服に手を通してみるのですが、急いでいるお母さんからすれば、「何遊んでんの?」と思ってしまうこともしばしば。それを口に出してしまうと、子どもも「考えてやっているんだけどなあ」とがっかりしてしまいます。
1歳、2歳の頃から、子どもたちはちゃんと考えています。その思考は大人からしたら、当然、未熟なのですが、考えてしたことも的外れなこともするものですが、とにかく考えて何かしたことはすべて「ありがとう」「すごいねえ」と言ってみてください。子どもはノリノリで喜んじゃいますよ。ただし、的外れなことをしても褒めちゃうと、その的外れなことを繰り返してしまいますから、過度に褒めちゃダメなんです。「ありがとう、もっといい方法はね、こうしたらいいんだよ」「よく考えたねー、すごいね〜、じゃもっと上手な方法を教えてあげよう」と言うこと。
そして忙しいときほど、そこまで伝える余裕を持ちましょう。なかなかそれができないんですって??そうですよねえ。それがお母さんですよねえ。それも「お母さんの良さ」だと思いますよ。
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畠中秀明
◆個別指導 スクールIE・黄檗校(京都府宇治市)塾長
◆スマイルママラジオ『Bright★Delight』にレギュラー出演中
「カリスマ塾長による「生き抜く力を持った子どもの育て方」コーナーへの
お悩み相談、質問、感想等はinfo@smilemama.jpまで。