健康に関する子育てQ&A①|心と体の成長を促す運動遊びvol.10
こんにちは。村田トオルです。
今回からしばらくは,
子育て講演でよく聞かれるご質問や
終わってから「よくわかりました~」という声が多かった
講演ネタについて、書かせていただきますね。
さて,僕の専門は
①発育発達 ②スポーツ指導法 ③健康科学です。
子育て講演をしている立場なら
①②は容易にご理解いただけるかと思いますが,
実は③の分野も盛り込んでいるんですよ。
「健康と子育てどう関係あるの??」
と思われるかもしれませんが,
目からうろこが・・・たくさんですよ。
◆運動神経は誰にでもある
よく聞く言葉に
「うちの子,ぜーんぜん運動神経ないんですよー,
どうしたらいいでしょうか?」があります。
真っ向から否定するわけではありませんが,
そもそも運動神経は誰にでもあります。
名称からのイメージされるのか,
スポーツ活動の場面のみで発揮される
特殊な神経を想像されがちですが,
実はそうではありません。
運動神経は、脳からの指令を
内臓や筋肉に伝達するためのルートなのです。
ということは,ご飯を食べ胃が消化活動をするのも,
お箸を持って口に運ぶのも,階段を上り下りするのも,
授業中に姿勢を維持するのも,
全部運動神経があるからできることなのです。
となると,運動神経は「あるかないか」ではなく,
正しくは「伝達速度が速いか,遅いか」なのです。
では,伝達速度を速くするにはどうすればいいのでしょうか?
答えは「いいイメージを持ちながら,繰り返すこと」。
つまり反復です。
親のみなさんは,漢字ドリル,算数ドリルをされてきましたよね。
あれは反復することにより,脳にイメージをインプットし,
やがて考えなくてもできるよう
「自動化」を目的としています。
そうなると,九九のように,スラスラっとできますよね(^^)
さあ,このコラムを読み終わった時から,
運動神経は「あるない」ではなく,
「速い遅い」に切り替えてくださいね。
それから,反復がいいからといって,くれぐれも
お子さんに繰り返すことを強要しないでくださいね。
また,パパママご自身の健康に関する悩みで,
「最近運動不足で,
若いころあった筋肉が脂肪に変わって・・・」
もよく聞きますが,正確には
「運動不足により筋肉が委縮し,筋肉量が減り,
食べすぎで脂肪細胞が大きくなり,結果体重が増えた」
ですので。
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村田トオル
・大阪青山大学健康科学部子ども教育学科 准教授
・NPO法人日本健康運動指導士会兵庫県支部長
・第26期西宮市スポーツ推進審議委員
・日本体育協会スポーツ医科学専門委員会メンバー
・同志社大学健康体力科学センター嘱託研究員