子どもがダダをこねた時の関わり方|生き抜く力を持った子どもを育てるvol.6

2015.02.19

子供と日々過ごすなかで、NLPというコミュニケーションを意識して関わるとスムーズにいきます!

特に「子どもがダダをこねた時」どうしたらいいのか

今回は子供に対してだけでなく、大人も「なるほど~」と思える考え方をお伝えしていきます。

 

 

私は10年間ほど、NLPというコミュニケーション学を学んできました。

幼い子どもと遊ぶ時、そして子どもと日常生活を送る上で、NLPは効果絶大です!

今回はNLPコミュニケーションを生かした子供との関わり方をいくつかご紹介します。

 

幼い子が、だだをこねて、いうことをきかなくなるときってありますよね。

欲しいものを買って欲しくて、だだをこねる。

出かけなければならないとき、子どもはおもちゃに夢中になっていて、出かける支度をしてくれない。

外で遊んでいてなかなか家に入ってくれない。

状況は様々ですが、聞き分けの良い幼児なんて、なかなかいません。

そんなことは、どのママも頭でよーーーく、よーーーくわかってらっしゃると思います。

 

でも、ついイライラしてしまいますよね。

怒ってしまうことはありませんか。

「早くしなさい」「いい加減にしなさい」「ダメだと言っているでしょう?」と、

子どもが今行っている事をやめるよう、いうことを聞かせようと躍起になる。

 

それがお店や公共の場になると、人の目も気になり、早くいうことをきかせようと焦ってさらに声のトーンが上がってしまいます。

ママのヒートアップに合わせてさらに子どももヒートアップしますから、

最後は、抱きかかえて無理やり連れていくとか、

怒鳴り声に近い感じで怒ってしまうとか、強制的に実行に移そうとするわけですよね。

 

これが、子育てではとにかく疲れてしまうわけです。

そしてみな、一様にこう思います。

「どうしたら、うちの子、もう少し聞き分けがよくなるかしら」
これに対する答えは、「あなたの子が、聞き分けがよくなることはない」です。だって、物事の分別がつききれていない時分の子どもに

聞き分けを求めること自体、ハードルが高すぎます。

 

ではどうすれば良いか。

いうことを聞かそうとするのではなく、子どもの興味関心を逸らせばいいのです。

 

そもそもだだをこねているときというのは、心理状態で言えば、

ほんのちょっとしたパニックに近い状態です。

ちょっとしたパニックになって、何がなんだかわからず髪を振り乱して泣いたり暴れたりしていると、

当の本人もいつのまにか、なぜこんなに泣いて暴れているのかわからなくなってくるものです。

 

頭をゴツンとぶつけ、はじめは痛くてびっくりして泣いていたのが、

しばらくすると泣き声が変わってただ甘えているだけの泣き声になっていると感じたことはありませんか。

だだをこねているときは、子どもの興味関心を逸らせばいいのです。

 

例えば、おもちゃで遊んでいて、友達に取られてしまい、泣き叫んだとします。

もう友達もおもちゃも遠くへ行ってしまい、取り返すこともできません。

そんな時、状況が飲み込めずに泣いている子どもに向かって、

「ほらほら、こっちのおもちゃで遊ぼうよ」って言って別のおもちゃに興味関心を持たせようとしたことはありませんか。

それがNLPでいう「ブレイクステイト」という技法のひとつなのです。

 

しかし、おもちゃを取られて別のおもちゃというのは、同じおもちゃの仲間ですよね。

「ブレイクステイト」というのは、まったく別の次元の種類で興味関心を逸すとさらに効果が出るのです。

 

おもちゃを取られて泣いていて、別のおもちゃを差し出したところで、

子どもは取られたおもちゃが欲しかったわけだから火に油を注ぐだけの場合もあります。

そうではなく「あ、虫がいる!なんかおもしろい虫だよ、ほらほら見て!」と、

おもちゃとはまったく別の種類のもので興味関心を逸すのです。

 

だって、私たちもどんなに混乱したとしても、

嫌なことがあって落ち込んで、頭の中がそれでいっぱいだったとしても、

「ゴキブリが目の前にいる!」って言われたら、「どこにいる?」と驚き、

興味関心や意識がゴキブリに移るでしょう。それと同じです。

 

新生児の頃、泣いてしまう我が子を笑わせようと、「いないいないばあ!」ってやってみたり、

おもしろい顔をしてみたり、全然聞いたこともないような音を鳴らしたりした方もたくさんいらっしゃると思います。

このようなことが「ブレイクステイト」です。

 

これは子供だましのように感じるかもしれませんが、

実際にNLPの世界ではコミュニケーションの技法として取り扱われているのです。

それはつまり、小学生にも中学生にも、大人になってもとても有効に働くことが実証されているからなのです。

 

旦那さんが仕事で落ち込んで帰ってきたとき、ママがいつもと違う格好をして、

そうですね、ふなっしーの服(ふなっしーは服着ているんですか?)でも着て、

普通に「おかえり」って言ったら、「なんだそれ?」って一瞬びっくりしますよね。

その後、「何でそんな恰好をしてるんだ〜」とバカにされるかもしれませんが、

旦那さんの仕事で落ち込んでいた気持ちはその瞬間、別の気持ちになっているはずです。

それで「ブレイクステイト」は成功です。

 

意識や興味関心の目先を変えるだけで、

幼児がだだをこねて困ってしまう状況は打開できることが多いのです。

ぜひ、いろいろトライしてみてくださいね。

 

畠中先生

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畠中秀明

◆個別指導 スクールIE・黄檗校(京都府宇治市)塾長

http://yarukinomori.com/

◆スマイルママラジオ『Bright★Delight』にレギュラー出演中

「カリスマ塾長による「生き抜く力を持った子どもの育て方」コーナーへの

お悩み相談、質問、感想等はinfo@smilemama.jpまで。

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