熊本から、野菜のプロが届ける「本当にお母さんに選んでほしいおいしい野菜のこと」

2014.11.28

はじめまして。「土のめぐみ」土田賢一と申します。

コラム「“笑顔が見たいから”　お母さんに選んでほしいおいしい野菜のこと」を担当します。

◆「土のめぐみ」のはじまり

九州・熊本県の南阿蘇から全国に無農薬のお野菜をお届けし続けてもうすぐ20年にもなります。でも自分自身は生まれも育ちも大阪、今も自宅は関西です。一年のうち半分は産地の熊本や九州で、半分は大好きなホームグラウンドの関西で活動しています。

以前は大阪のど真ん中の大きな繊維商社で、出張員として年間300日以上も全国で着物の販売をしていたのですけど、30歳過ぎに身体を壊して生死をさまよった体験をしてから食の大切さに気付いたことがきっかけで、無農薬や有機栽培、自然栽培などの農産物に興味を持ちました。そして自分で自然農法で作物を育てて勉強しながら日本全国の産地や生産者を訪ねて回ったのです。

そんなあるとき、現在本社を置いている熊本県の南阿蘇地域（山都町）をたまたま訪れたのですが、そこで出会った農薬や化学肥料を使わずに何十年もお野菜を作っておられる頑固でカッコいいサムライみたいな生産者たちと、今まで食べたことがないほど美味いお野菜に一瞬で衝撃を受けました。そのとき「まちがいなく子どもたちの笑顔が増える！この野菜たちは絶対に世界を変えてくれる！」と確信して『土のめぐみ』を立ち上げました。

◆作る側も食べる側も「心から笑える」ような世界に…

スタートした約20年前は、大阪から熊本の産地へ年間に数十回もひとり通い続けて、生産者と一緒に泥だらけになって畑仕事を手伝いながら、いろいろな栽培や環境を体験して学んでいきましたね。

後で知ったのですが、この町は「日本のオーガニックの発祥の地」やったそうです。農薬や化学物質を使って、形のええ・腐らん・ぎょうさんの野菜を生産するスタイルから、形はええことない・収穫量も少ないけれども、安全な有機栽培や無農薬栽培に切り替えるのには、生産者たちにはかなりの覚悟が必要やったと思います。

昔は普通に食べられていた無農薬・有機栽培のお野菜やお米なんかは、今では「こだわり食品」「自然食品」と言われて普通ではなかなか簡単には手に入らんようになっていたり、食事制限をされてる人やお金に余裕のある人たちの特別な食品と見られていることもまだまだあるんですよね。

大量生産のお野菜やスピーディーな食材が世の中のほとんどを占めている中で、有機栽培や無農薬栽培のお野菜は考えられんほどの手間と時間と愛情がかけられています。でも生産者たちはその手間をまったく惜しむことなく、食べてくれる人の笑顔を思い描きながら笑顔でお野菜を作ってくれてはるんです。こんなにもすばらしくて美味しくて安全なお野菜やお米をもっともっと多くの人に熱く伝えて、作る側も食べる側も心から笑えるような世界を作りたいと思っています。

「地球にやさしい」「安心・安全」「こだわりの無農薬」なんて、オーガニック野菜、有機野菜はスマートでかっこええように思われるんですが、実際には考えられへんほど泥臭い作業やいろいろな悩み、苦労や時間や手間ひまがかかるんです。そやから、選んでくれる・食べてくれるあなたがそんなことをちょっとでもわかってくれたら、生産者たちも、生産者のあと継ぎもめちゃくちゃ頑張れます。有機栽培や無農薬のお野菜作りをずっと続けていけるんですよね。

あぁ、長くなった(笑)

そんなこんなで、いろいろと能書きや理屈を書きましたけど、それよりもあなたに言いたいことがあるんです。とにかくあなたに伝えたいことがあるんです。

子どもたちがおもいっきり笑顔になる、ほんまに美味しい野菜、

ぜひ選んであげてくださいね。

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株式会社土のめぐみ

代表取締役　土田賢一

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