ドカンと爆発してみましょう|選んでほしいおいしい野菜のことvol.4
コラム「“笑顔が見たいから” お母さんに選んでほしいおいしい野菜のこと」を担当しております、「土のめぐみ」の土田賢一です。
にんじんって何色?
と聞かれて答えるのは、やっぱり普通はオレンジ色ですよね。
スーパーやデパートでも一般には、ほら、今頭に浮かんだ、そう、その色ですね。
英語でにんじんのことをキャロットと言いますよね。
あの語源はにんじんの美しいオレンジ色の素である「カロテン」から来ているんです。
豊富なβカロテンなどの栄養を含んだヘルシー野菜の代表として、
もうすでにオレンジのにんじんは全国津々浦々まで超有名ですからね。
アフガニスタンがおもしろい。
にんじんの原産地であるアフガニスタンのヤツらが実はすっごくおもしろい。
(だいたい、アフガニスタンってわかんないですよねぇ⇒参照:http://goo.gl/pghJnl)
一般的なオレンジ色のほかにも、なんと白、参照:黄、赤、紫、黒など個性たっぷりなヤツらもいます。
形にしても、スラリとしたあのスタイルだけを想像をしていると見事に裏切られます。
ボールのように丸いヤツ、ごぼうみたいに長いヤツ、鉛筆みたいにとがったヤツ…まぁいろいろとおもしろい。
ようやく今では、国内でもカラフルなにんじんが少しずつ出まわるようになってきました。
一部のイタリアンレストランでは、目でも味わっていただける華やかなメニューとして活躍しています。
昔々、江戸時代のお話。
日本に初めて入ってきたにんじんは、ずっとお薬として使われてたんです。
基本的に食物繊維やビタミンB、C、鉄分、カリウム、カルシウムなどの栄養はそりゃもう抜群ですから。
ミネラルもたっぷりですので、お薬や栄養補給源として使われてきたのはよーくわかります。
江戸時代はこんなにあちこちにドラッグストアもなかったですもんね。エライわ、昔の人。
現代でもそのパワーは絶大。
緑黄色野菜の中でも王様と言われ続けている天下のにんじん様ですから。
抗がん作用や抗酸化作用、疲れ眼や風邪の予防、高血圧症に整腸作用、確かにものすごい。
特に女性にはうれしい冷え性や肌のカサつきなどにパワーを発揮してくれるからうれしい。でしょ?
お薬で定着したにんじんは、明治時代に大ブレイクしました。
生産量と消費量がイッキにどっかーんと爆発的に伸びたんです。
「カレーライス」の大人気がきっかけでした。
サラダとかスティックとか、生で食べるのは美味しいですよね。
でも実は、にんじんは煮たり炒めたりの加熱調理が一番向いているんです。
栄養素のカロテンも生だと1割ほどしか吸収されませんが、煮ると3割、油と合わせると5割以上にもアップするんです。
どうですか。やっぱりカレーライスには持ってこいでしょ。そりゃ爆発もしますよね。
子どもたちも元気いっぱいに爆発しますよ、きっと。
さぁ、にんじん様で寒い冬を乗り切りましょうか。
ドカンと爆発して。
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