ママが働くこと。子供への影響は？｜ママのキャリア応援コラムvol.6
働きたいママが仕事に踏み出せない理由として、こんな声をよく聞きます。
「子供が小さいのに、働いていいのかな？」
「ママが働くことは、子供の成長に影響するのかな？」
今回は、働いているママにも、働きたいけど仕事に踏み出せないママにも
是非聞いて欲しいお話を書いてみたいと思います。
働きたいママが仕事に踏み出せない理由の１つは、
前回のコラムでお伝えした
「家族や周りの理解が得られないこと。」です。
そして、もう１つよくお聞きする理由は、
「ママが働くことによる子供への影響」です。
日本には、「3歳神話」という言葉があります。
「３歳神話」とは、３歳頃までは母親自身の手元で子どもを育てないと、
その子供に悪い影響があるという考えです。
「3歳神話は気になるか？」という問いに、働くママの答えは、
とても気になる・まあ気になるというのが４０％という結果もあります。
現在、世の中には「３歳神話」なんてとっくに否定されていて関係ない。
という見解もあれば、
やはり「３歳神話」はあながち間違っていない。
という意見まで、さまざまです。
私が、子供を産み「働きたいなぁ」と考えた時も、
やはり子供が小さいうち（３歳頃まで）は母親が育てたほうがいいのかな？
という考えが頭をよぎりました。
絶対的な根拠はないけれど、漠然とした不安という感じです。
では、ちょっと話題を変えまして。
こちらのデータを見てください。
これは、『女性労働力率の国際比較』というデータです。
よく、『M字カーブの労働力曲線』とも言われます。
働く女性の推移を、年齢と共に見ることができます。
２０代後半から４０代半ばにかけて、
働く女性の人口が、まるでM字のように減っている国があります。
それが、日本と韓国です。
逆に日本と韓国以外の国の女性は、さほど年齢に関係なく働き続けています。
２０代後半から４０代半ばというと、まさに女性にとっては子育て期間です。
ですから、日本と韓国は子育てが始まると女性は仕事から離れる。
という傾向が分かります。
このデータを初めて見た時、私はびっくりしました。
日本と韓国以外の国のママは、子供が産まれても働き続けている！
ママが仕事を辞めずに働き続けている国と比べ、
日本の子供が学力的にも、その他諸々優れているかというと、
そうとも言い切れない。
ということは、このデータだけで決めつけるわけにはいきませんが、
必ずしも、ママが働いている、働いていないという事が、
ダイレクトに子供の成長や学力に影響するわけではない。
という事になります。
実際、海外で産まれ育った私の友人たちからも、
子どもが産まれた後も女性が仕事を続けるのは当たり前。
という話を聞きます。
皆さんはどのように思われますか？
私は、「３歳神話」が絶対だとは思いません。
ママが働くことも大賛成です。
しかし、私が今まで勉強してきた心理学や、
多くの学生と接し、彼らから両親との関わりを聞く中からも、
子どもにとって、幼少期における親との関わりがとても大切である、と確信しています。
ママが働いているか、働いていないかという事よりも、
子どもとゆっくり向き合える時間が持てているか。
子どもと遊びきる心の余裕が持てているか。
という事が大切なのかもしれません。
それに、私たちが住んでいるのは日本です。
海外のやり方や考え方を、そのまま当てはめても無理がありますよね。
私たち日本人らしい物のとらえ方、考え方も大切にしつつ、
子どもに接し育てていきたいとも思います。
「子どもが小さいうちは、ママが育てなければならない！」
と思い込んでいるママは、必ずしも、それだけが答えではないかも～。
と考えてみて下さい。
「３歳神話」なんて、絶対に関係ない。
と思い、毎日忙しく働かれているママは、
子どもと向き合える時間がとれているかな？
ゆっくり、ゆとりある時間が家族でとれているかな？
と振り返ってみてください。
家庭によって環境も違うし、ちょうどいい働き方も違います。
だから、これが正解！という子育ても働き方もないはず。
だからこそ、今の自分をたまに振り返りつつ、
ちょっと立ち止まって周りを見渡すことや、
「働きたい」と思っているなら、
思い切って仕事を探し始めてみるのも、いいのかもしれませんね。
今回のコラムも最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。
ご感想やご質問、こんな事がしりたい～。困っています～‼
など、気軽にコメントをお寄せ頂けると嬉しいです。
皆様から頂いた声を、今後のコラムやラジオ、お仕事セミナーに生かし、
お伝えしていきたいと思っています。
ありがとうございました。
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ママのキャリアコンサルタント
畠中 直美
http://www.facebook.com/naoml.hatanaka
なおみのポカポカ日記
