口腔への意識と日本の歯科医療①|子どもの育つ力を伸ばす口腔育成vol.10

2015.05.29

こんにちは。歯科医師の小野大地です。

 

今日は、「口腔への意識と日本の歯科医療」

についてお話していきたいと思います。

 

最初に質問です。

口腔機能の重要さを

あなたはどのくらいわかっているでしょうか?

 

若い人ほどその重要さを理解している人は少ないでしょう。

なぜなら知識として知っていても、

歯を失わないと本当の辛さはわからないからです。

 

このようにかなり悪くならないと気が付かず、

悪い状態を放置しておくと見えないところで

確実に悪化していきます。

 

そして悪い状態は負の連鎖となり進行していきます。

基本的には治るという事はなく、

補うか進行を食い止める事しかできません。

いかに次の段階に進ませずに、

今の状態を快適に維持する事が重要になってきます。

 

歯科治療は大きく分けると、治療と予防に分類され、

その割合は各国の情勢により様々で、

日本においては保険診療の7割が治療に関するものですが、

近年予防への意識は高まってきています。

 

世界的に見ると、ヨーロッパなどでは特に

予防に力を入れており、低年齢から始めています。

予防に力を入れ健康寿命を延ばす事で

医療費が削減できるうえ、病人の割合が少なくなることで

経済が活性化するというデータも出ていますが、

それを実践する事が困難な国が多くある事も事実です。

 

では、日本はどのくらいの医療水準にあるのでしょうか?

経済的には世界でもトップクラスであり、

国民皆保険と言う制度により、すべての人が

補助を受けながら治療を受ける事ができます。

 

経済的に厳しい人や高齢者、子どもに対しては

より手厚い補助があることで誰もが

医療を受けることのできる体制が整っています。

 

日本国憲法第25条の「すべての国民は、

健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」

とあるように、食べる事に困らず、痛みのない状態を

保険の制度を利用して得る事が出来ます。

 

最近歯医者に行ってないと思った方は、

この恵まれた制度を利用してみるのはいかがでしょうか?

 

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歯科医  小野 大地

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