簡単にできる唾液の出る方法|子どもの育つ力を伸ばす口腔育成vol.7
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Column 子どもの育つ力を伸ばす口腔育成
2015.03.13
こんにちは。歯科医師の小野大地です。
前回は唾液腺の発達についてお話しさせていただきました。
今回はすべての年代に活用できる唾液のお話をさせて頂きます。
唾液腺の数自体は規定されている物ですが、その一つ一つがどれだけ活躍できるかは、個人の身体的、精神的な状態により変わってきます。
それらはちょっとした事で活性を促すことが出来るのです。
唾液の役割ですが、物を食べるときの潤滑剤としての役割がある他、唾液中のアミラーゼと言う物質がご飯のデンプンと反応し甘く感じるようになります。
この役割がきっちりできていないと発達や好き嫌いにも影響してきます。
その他に、たくさん唾液が出ると歯を失う主な原因である虫歯や歯周病、口臭の予防にもなります。
そして歯を失った時に使用する入れ歯の安定性は唾液によっても左右されます。
しかし、その唾液の量は年と共に減少していく傾向があり、年を取るほど大切だという実感が強くなるかと思います。
今日は簡単にできる唾液の出る方法をご紹介します。
①水をよく飲む事。1日1.5ℓくらいが目安です。
②しっかり噛んでご飯を食べる事。
特に梅干しやレモンなどの酸っぱいも(想像しただけでもOK)は唾液を出す効果があるようです。
③口腔内のマッサージと運動。
口の周りや顎の下をマッサージする事と舌を時計回り、反時計回りとグルグル回したりすることで唾液腺が刺激されるようになります。
①②は生活の中でちょっと意識するだけで出来そうではないでしょうか?
③の口周りのマッサージや舌の運動は、子どもの時には食欲や発育の促進、大人では美容、お年寄りでは健康寿命を延ばす効果があります。
家族みんなでやってみてください。
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歯科医 小野 大地