【開催レポ】家族を守る防災を学ぼう!第2回子育て防災college『地震ITSUMO講座~備蓄方法のアイデアと災害時の食について』を開催しました!
こんにちは。スマイルママの釜井です。
大阪府吹田市の子育て防災プロジェクトさんと一緒に企画・運営をしている『子育て防災college』。
全4回シリーズの2回目となる講座を11月27日(日)に大阪市のドーンセンターにて開催しました。
⇒子育て防災collegeとは
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第2回 子育て防災college
NPO法人プラス・アーツ
チーフスタッフ 岩根裕子氏
「地震ITSUMO講座~備蓄方法のアイデアと災害時の食について」
⇒第2回子育て防災college概要
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今回は災害時にライフラインの『電気・水道・ガス』が止まってしまった際の「食」にフォーカスしてお話していただきました。
避難所への避難ではなく「自宅避難」?
自治体が備蓄している非常食には限りがあり、しかも避難所に行けば必ず毎日毎食全員に配布されるとは限りません。
そもそもその地域に住んでいる人が必ず全員避難所に入れるとは限らないですよね。キャパにも限界があります。
だからこそ、自宅が倒壊していない場合などは「自宅避難」するという選択肢も考えておくことが大事です。
ライフラインが止まっている中での自宅での生活…。いかに快適に過ごせるかがカギとなります。
災害時の調理の際に役立つグッズは?
自宅避難時に立つ様々なグッズ。講座の中で先生が紹介してくださった中から、一部をみなさんにもシェアしますね。
◆ピーラー、キッチンばさみ
ずばり「空中調理」をするためだそうで、洗い物を減らすためにもあると便利だそう。
◆クッキングシート
フライパンにこれを敷いて魚や肉を焼けば、油も要らないしフライパンも汚れないスグレモノ。なるほど!確かに!!!
◆カセットコンロ・ボンベ
これは用意しているご家庭も多いはず。でも使用期限は大丈夫ですか?さびていませんか?
講座の中では、1本あたりの使用可能時間のクイズがありました。みなさんご存知ですか?
正解は1本約60分。これをふまえて常備するべき本数を考えなければ…
◆クーラーボックス
日ごろから冷凍庫に保冷剤や水を用意しておいて、いざという時にそれらをクーラーボックスに入れて冷蔵庫のかわりとして使うことができます。
凍らせた水は溶ければ飲むこともできると聞いて、確かに!保冷剤にもなり、飲料水にもなり一石二鳥ですね。
保冷剤だけでなく、水も何本か冷凍しておこうかな…
◆ポリ袋
ポリ袋の中で調理できるってご存知ですか?お米も炊けるそうでびっくり!
食器や調理器具を汚さずに済むので衛生的。でもポリエチレン袋でないと溶けてしまうので注意が必要です。
これは家でやってみないとどんな感じか分からないかも!子どもたちと日頃からやってみるといいかもしれませんね。
∇講座の中で紹介されていた本
(クリックするとアマゾンに飛びます)
(画像はAmazonより)
これは便利!紙で作る「紙食器」
講座の中で、紙を使った「紙食器」の作り方を教えていただきました。
地震で食器が割れてしまって使えない時などにも、カンタンに作れてとても便利です。
紙食器の上にポリ袋やラップを乗せて使えば、何度も繰り返し使うことができます。
紙なので子どもが落としてしまっても割れないから安心です。
どれくらいの食料を備蓄しておく必要があるのか
食料は3日分…ではなく、1週間分を備蓄することが推奨されているそうです。
なぜなら南海トラフのように広範囲で大規模な地震が起きると、支援物資が届くのもライフラインが復旧するのにも時間がかかる可能性があるからとのこと。
1週間分!しかも家族の分となるとすごいボリュームですよね…でも大丈夫です!こんな方法があります。
まずは冷蔵庫・冷凍庫から攻める!
そこでまず発災後1~3日間は冷蔵庫の食材を中心に食べていくそうです。そして4日目~7日目は備えておいた非常食。
つまり、「非常食」として用意するのは4日間分程度でOK。
それまでは冷蔵庫の中にあるものをうまく使って食べていくんですって!電気も止まってしまうので、冷蔵庫の中の食材が傷む前にそこから攻めるというわけですね。なるほど。
パン、野菜なども冷凍庫に保存をしておくと、加工次第で自然解凍でも十分食べられるそうです。知らなかった!
ちなみにパンはロールパンやクロワッサンなどが自然解凍でもおいしく食べられるんですって!
そして今川焼のような冷凍のスイーツもおススメだそうで、これも自然解凍でいけるそうです。(子どもたちが喜びそう…)
「非常食」だけに意識が行きがちですが、まずは冷蔵庫・冷凍庫の中にいつも使うものをちょっとだけ多めに常備しておくということも、いざというときに役立つのか!なるほど…
そして有名なローリングストック法。「食べながら備える」方法ですね。
引き出しの中に非常食を入れておき、それを手前から使っていって使ったら買い足しておく。買い足したものは引き出しの後ろに置く。
常に新しいものが手前にある状態になるので、賞味期限切れを防ぐことができるとのこと。
なるほど…我が家は何も考えずにどさっと置いてしまっていましたが、新しいものを後ろに後ろに…ということを意識することも大事なんですね。言われてみれば当たり前なのですが、気づかなかった…。
前述したとおり、「発災後3日間は冷蔵庫・冷凍庫のものを中心に食べる、そして4日目からは非常食を食べる」ことを想定すると…
4日目から食べる非常食は、朝・昼・晩の3食×4日分=12食を準備しておくということになります。(それを家族の人数分用意)
そのストックをどうローリングストックしていくかというと…
1.1ヵ月に1回、12食のうち1食分だけ食べる
2.食べたら新しいものを買い足す。
3.これを1ヵ月に1回やるだけ。それを12か月繰り返す。
そうすると、用意していた12食を1年で食べ終えることができて、その都度新しいものを買い足していくので、賞味期限も切れることなくどんどん入れ替わっていくという仕組みです。
1ヵ月に1回、家族で「防災の日」として非常食を食べる練習をする感じで、すごくいいですよね!
災害時だからこそ「いつもと同じ」が安心
普段と変わらない食生活ができることがとても大事とのこと。
おいしいと感じられるもの、好きなものを食べられるのは被災生活で大切なポイントだそうです。
今準備してある非常食の味が、もしかしたらすごく濃いかもしれないし、薄いかもしれない、子どもにはちょっとしょっぱすぎるかもしれない、辛すぎるかもしれない。それも日頃から試してみないと分からないですもんね。
あと、おススメはフリーズドライ食品だそうです。災害時に摂取しにくい野菜などの栄養素を補うことができるからとのこと。
乾物類もビタミンやカルシウムを摂れるそうで、わかめ、切り干し大根、干しシイタケ、高野豆腐などがおススメだそうです。これなら日々のご飯作りでも使うことができてママ的にも助かりますよね!
災害時の子どもたちの心はとっても不安定。だからこそ、初めて食べる味より少しでも食べたことのある味やものの方が安心するはず。そのためにも、防災食に慣れておくことも大事ですよね。
今回、この子育て防災collegeに商品協賛してくださっているアルファフーズさんの「いつでもどこでも美味しい防災食」は、ハンバーグなど子どもの好きなメニューの他に、筑前煮、肉じゃがなどの野菜系や魚系のメニューもあっておススメです。
防災食ファミリーセットも販売されていますので、ぜひ一度サイトをご覧ください。
⇒アルファフーズ「美味しい防災食」
今回は遠方から参加してくださった方も多く、また、2回目のご参加という方もいらっしゃいました。
少しずつ子育て防災collegeを知ってくださる方が増えてきて、とても嬉しく思います。(今回はなんと小学1年生の子も受講してくれましたよ!^^)
ご参加くださったみなさん、ありがとうございました!
参加者の方の感想(一部)
Q1.ご参加いただいたきっかけは?
Q2.今日の講座の感想をお願いします!
KUMIさん 1歳0か月のお子さんのママ
・子どもが生まれてから防災について調べたり講座に行って準備しているのですが、食の備蓄についてはまだ知識不足なので参加したいと思いました。
・自分で今まで勉強しているので知っている内容も多かったのですが、初めてしっかり防災を勉強する方にはとても分かりやすい内容だったと思います。ローリングストック法を月1で食べていくというアイデア、早速やりたいと思います。口腔ケア用ウエットティッシュもすぐ購入したいと思います。ゲームが面白かったです。普段から大判ハンカチを身につけようと思いました。
真吾さん 2歳9か月のお子さんのパパ
・災害時の対応策を考えるため
・工夫すると日常用品が防災グッズになると思いました。常に災害のことを考えるようにしたいです。キャンプを通じ、仮体験をしてみたいです。
みーママさん 0歳6か月のお子さんのママ
・子どもが生まれた後、大阪でも小さな地震が起こっていますが、毎回どうすることもできていないのできちんと学び、備える必要があると感じたためです。
・本日教えていただいたキッチン用品はすぐに準備します。とても勉強になりました。ありがとうございます。
かよさん 1歳5か月のお子さんのママ
・防災についてはずっと気になっていました。子どもがいるのでしっかりと守りたい。そのためにも知りたくて参加しました。
・食については全く分からないことでした。今回参加して、役立つキッチン用品が知れて本当によかったです。それの使い方も詳しく教えてくださり、とても分かりやすかったです。少しずつ我が家も足りないものは集めておきたいと思います。ありがとうございました。
牧香奈子さん
・阪神淡路大震災を経験し、いつも地震を意識して生活していますが、最新の情報を知りたく参加しました。
・プラスアーツ代表の方が情熱大陸に出演されたことを機に、名前や活動は知っていたのですが、分かりやすいイラスト・クイズ形式で学べたことがとても頭に入りやすかったです。不足している食材もわかり、取り入れたいと思います。
***さん
・地震があちこちで起きるたび、「普段から備えなくては!」と思っていますが、なかなか実践できていませんでした。
・とても分かりやすく、早速普段からやっています!!そしてやっぱりキャンプ!!子どもを連れて楽しみながら備えたいと思います!!
第3回子育て防災college 間もなくお申込み受付スタート!
次回の子育て防災collegeは、1月15日(日)に開催です。
なお、次回の講座にご参加いただいた方には、その次の講座(2017年3月12日開催の第4回目の講座)に優先的にお申込みいただくことができます。
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2017年1月15日(日)
第3回子育て防災college
「生き抜くためのサバイバル講座」
国際災害レスキューナース
育母道師範
社団法人育母塾 理事長
社団法人 防災レボ 理事長
辻 直美氏
地震・災害が起こった時、どうすればいいか、考えたことがありますか? ベビーがいる状況で、どう動けるのか、動くのか、考えたことがありますか?
その防災グッズ、本当にいるの?それを持って走れますか? 避難所に行くことが本当に安全なの?
などなど、数々の厳しい現場に派遣されてきた災害レスキューナースの立場から自分で助かる為の知識とスキルを伝授する、目からうろこの講座です。
▽詳細・お申し込みはこちら
https://smilemama.jp/?p=11279
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◆企画・運営
子育て防災プロジェクト、スマイルママ防災部
◆一時保育
関西こども文化協会
◆協賛
アイワホーム株式会社
◆商品協賛
アルファフーズ株式会社
◆協力
防災・支援団体「彩り」