保育園・幼稚園入園時期の情緒不安定になりがちな今こそ「ラクガキ遊び」を|乳幼児の身体と感覚の発達を育むラクガキ遊びvol.5

2016.04.12

コラム乳幼児の身体と感覚の発達を促すラクガキ遊びを担当します、和泉誠(2児の父)です。

アーティストの目線からラクガキの重要性や表現することにより育まれる身体的、感覚的な発達についてお話ししたいと思います。

◆バックナンバー◆
vol.1『遊ぶことは学ぶこと』
vol.2『ラクガキさせたいけど…』
vol.3『ラクガキ遊びが乳幼児の発達にとってどういう意味を持つのか』
vol.4『乳幼児の発達におけるラクガキの意外な効果「ラクガキと食育」』

 

新しい生活がスタート!朝から大泣きのお子さんも多い今の時期にこそ「ラクガキ遊び」

今回はこの時期の保育園に良く見られる光景からの考察です。

入園当初はみんなママやパパと離れるのがイヤで朝から大泣き!なんて当たり前の光景ですよね。

大好きなママ、パパと離れて置いていかれる訳だから泣いて当然だし、親の方も後ろ髪を引かれる思いで子どもを預けて仕事へ…。

新しい環境で保育園の先生や新しいお友達と過ごす時間を少しでも楽しいものにしてあげたい。保育園の先生もママ、パパもきっとそう願っていますよね。

そんな子どもたちに思わぬ効果を発揮するのが「ラクガキ」なんです。

ラクガキって、コミュニケーションの手段として言語がまだ未発達な乳幼児でもできる「感情の発露」のひとつなんです。
※発露…心の中にあるものや隠していたことがおもてに現れ出ること。また、現し出すこと。

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別に上手にキャラクターを描いたり、かわいいイラストが描けなくても良いんです。

一緒にペンやクレヨンを手に取り、線を描く。ただそれだけで。

線を描きながら、少しずつお話ししてくれる子も入れば、ただ黙々を線を描いてそれを「見て」とアピールしてくる子もいます。

 

え?ほんとにこれが「4月の保育園」?!「ラクガキ遊び」が子どもにもたらす効果

私が代表を務める「こどもなーと保育園」では、4月の初日に窓際でラクガキをしていると、泣いていた子も寄ってきて一緒にラクガキを始め、4月の保育園とは思えないほど穏やかな時間が流れました。

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ママ、パパと離れる時は先生に抱っこされるのも嫌がっていたのに、自然とラクガキしてる先生のひざに座ってたり、寄り添って一緒にラクガキしたり。

ママ、パパと離れてさみしかったことなんて忘れてしまったかのように、笑顔で夢中になってラクガキします。

その中で自分を表現し、それを見てもらえるというよろこびを感じ、ここは安心して過ごせるスペースだと認識しているのです。

 

ママ・パパがおうちでできることは?

お家に帰ってからも「今日はどうだった?何して遊んだの?」なんて話しかけながら、子どもと一緒にちょっとラクガキしながら過ごす時間が少しでもあると良いコミュニケーションの時間になると思いますよ。

お子さんを預けはじめて不安でいっぱいのママ、パパも、是非お子さんと一緒にラクガキしながらお話ししてみてくださいね。

 

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和泉 誠(いずみ まこと)
株式会社なーと 代表取締役
株式会社アトリエClover 代表取締役
こどもなーと代表
スーパーダディ協会 関西支部長
◆こどもなーとFBページ
https://www.facebook.com/codomonoart
◆スーパーダディ協会
https://www.facebook.com/SuperDaddyAssociation

 

スマイルママラジオ・ゲスト出演
『乳幼児の身体と感覚の発達を促すラクガキ遊び』

2015年8月30日開催(終了)
スマイルママ×こどもなーと×ママのおうち
『ゆびえのぐで大きな紙に思いっきり絵を描こう!~パパ&ママと一緒にトコトン遊ぶ夏の思い出作り~』
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