料理研究家コウケンテツさんの講演を聴いてきました|釜ちゃんの日記vol.10

2015.11.16

こんにちは!スマイルママ代表の釜ちゃんです。久しぶりの日記更新!ネタはいっぱいあるのになかなか書けない日々です。

先日、料理研究家コウケンテツさんの講演を聴く機会がありました。県の幼稚園のPTA大会というものがあり、その記念講演だったので参加費無料!

『食卓・まんなか・家族の時間』というタイトル。めっちゃ興味あるー!聴きたいー!しかも無料ー!行くしかないー!とすぐに申し込みました。大きなホールが満席。内容は、コウケンテツさんの子育てのこと、自分が育ったおうちのこと、そして子育て中のママパパへの想いなどを、「食」を軸にお話しされていました。

お話はまず、コウケンテツさんの幼少期のことからスタート。お母さんはいつも楽しそうに鼻歌を歌いながら家族の食事を作っていたので、それを見ていて子どもながらに「料理って楽しいんだ~」と思ったそうです。

ここで私は、ドキッ!!うわー、私って楽しそうに料理してないわ…。「できることならやりたくない。誰かご飯作ってくれないかなぁ…゚(゚´Д`゚)゚」というオーラ満載で、時には「あーーー!ご飯作るのめんどくさいー!」なんて言葉も発してしまってたりなんかして…反省。

確かに、お母さんが楽しい・嬉しい・ハッピーな気持ちで料理をしていたら、子どもにも自然と「なんかお母さんいっつも楽しそうやなぁ!ご飯作るのって楽しいことなんやなぁ!」って伝わりますよね。私、真逆な生活をしているではありませんか…Oh, NO!!!!

そして、ご飯も「食べたらそれだけでOK」という方針。偏食しようが、好き嫌いがあろうが、「食べなさいー!!!」と全く言わない&怒らないお母さんだったので、コウケンテツさんが小学生くらいになると、好き嫌いをしてもお母さんがあまりにも何も言わないので「なんだか申し訳ない気持ちになって、食べてみたら…あれ?!おいしい!!!」ということがあったそう。

ついつい、好き嫌いがあると「あと一口だけ食べたら終わり!」とか、「これだけは食べなさい!」とか「好き嫌いしないのー!ムキーっ!(#`皿´)」ってなりがちですが、実は何も言わないのが効果があるの…かも?!

なんでも無理強いされると子どもは反発するもの。コウケンテツさんのお母さんはあえて何も言わないことで、結果的に自発的に食べる→食べれる!という発見をケンテツさんにプレゼントしたことになりますね。うーん、自分が同じようにできるかは謎だけど、なんだか参考になるぞ!

お手伝いもお母さんから強要されたことが全くなかったそう。お母さんがいつも楽しそうに料理をしているから、「手伝いたい」というよりは「自分も一緒に何かしたい」という気持ちになって、自然といろんなことをするようになったそうです。

料理研究家コウケンテツさんのルーツはそこにあるんですね。いつも楽しそうに料理をするお母さんがいたからこその、今のコウケンテツさんがあるんだなぁ…なんて勝手にしみじみしたりして…。

さて、コウケンテツさんは今、一男一女のパパ。ご自身の子育てにおいて大切にしているのは、「ご飯の時間を中心にスケジュールを立てること」だそうです!これが今回の講演のタイトルにもなっている『食卓・まんなか・家族の時間』に通じますね。

おうちの「ご飯時間」を固定しておいて、それはもう絶対ずらさないそうなんです。それに合わせてスケジュールを組む。これってなかなか難しいですよね。でも実はすごく大事かも!大人の都合で食事の時間がずれちゃいがちですが、もう決めちゃう。うーん、なんて斬新なアイデア!

「食べることは生きること」。

だからこそ、「食べる」ことを大切にしてその時間をきちんと取る。家族みんな顔を合わせて食べる。同じ時間を一緒に過ごす。

なるほど…生活の中心に「家族の食卓」を置くという発想は今までなかったなぁ。食事を生活の軸として考えるのかぁ。なるほどなぁ。みなさんはどう感じますか?

あとはね、「料理」ってすごいんですって!

「すごく精密な機械の設計図を書いて、その通りに機械を組み立てる」のと同じくらいのレベルで脳を使ってるらしいですよ!だから毎日献立を考えて、材料を買って、料理して…を365日繰り返している私たちの脳はすごい!

そしてこれも爆笑しながら聞いたのですが、女性は妊娠・出産を通して脳はバージョンアップするそうです。その一方で、男性はというと、3歳児のまま!(笑)だからこそ、進化させるために「再教育」が必要なんだとか。

「うちのパパは何もしてくれない!」とグチグチ言うママは多いですよね。それってパパとのコミュニケーションが取れていない証。(ドキッとした人います?(笑))

「何をやってほしいか」「何をやってほしくないか」をきちんとママからパパに伝える=コミュニケーションを取ることが大事なんだそう。ちゃんと言葉にして伝えないと、理解できない生き物なんですって。なんせ3歳児の脳ですから!(世のパパさんみんながそうとは言いませんよ、もちろん!)

なんかそう考えたら「うちには子どもがもうひとりいる」というママが多いことに、納得だわ~!!!となった私でした。

コウケンテツさんは、たまーーに男の人のための料理教室も開催されていて、それは何のためにやるのかというとズバリ、ママの大変さを体感してもらうためだそうです!うーん、なんて素敵な発想!

そしてこれもビックリしたのですが、参加者のパパさんに「はい、じゃぁ1週間分の献立を考えてみてくださーーい」と言うと、できる人はほぼゼロだそう。ひぇ~~~!!!そうなの?世の中のパパさんって1週間分の献立、考えられないの??これはかなり驚きましたね。

そう考えると、やっぱり私たちってすごい?!って思っちゃいますよね。当たり前にやってることですが、そして誰にも感謝されないし評価もされませんが(涙)、でも毎日の献立を考え、家計を考えながら買い物をし、いかに時短でちゃっちゃっちゃーと作るかを考えながら動ける私たちってすごいんだー!と、日頃褒められない分野で褒めてもらえた気がしてすごく嬉しかったです。

そして…ママにはぜひとも、子どもたちに料理の大変さも楽しさも、全部子どもたちに教えてあげてほしいということでした。

「教えてあげる」というよりは、きっとコウケンテツさんのお母さんがしていたように、作る人(ママ)が鼻歌でも歌いながら楽しそうにルンルン♪と料理をする姿を子どもに見せることが一番なんじゃないかなと思います。

ママの表情、背中、空気、それを子どもはきっとぜーーんぶ感じ取って、「料理って楽しいことなんだなぁ!」と学ぶんだと思うんです。まずはそこ。その次に子どもが興味をもって「やりたい」と言ったらそれを受け止めてさせてあげること。達成感、満足感、そして自信を、料理を通して存分に感じさせてあげること。

…と、書いていて自分でも「そうだそうだ!」と思うのですが、実際にこれができるかというと難しい!それが現実。でも、こういうことを頭の片隅に入れておくだけでもきっと違うと思うんですよね!

最後に印象的だった言葉をご紹介します。

「日本の未来を育てているという意識をママに持って欲しい」

うん、本当にそのとおり。これからの未来を生き、そして担っていく子どもたちを私たちは今育てているんですよね。だからこそ、その子どもが食べる食べ物を大切に。子どもの心の安定と情緒を育む食卓を大切に。

あぁ、やっぱり「食べることは生きること」なんだなぁ。

たくさんの笑顔があふれるすてきな講演会でした。いつかコウケンテツさんをゲストにお招きして、何かイベントができたらいいのにな…と、またまた妄想がふくらむ釜ちゃんでした^^いつかまたお会いできますように…。

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