【開催レポ】11/6 第4回スマイルママ食育講座 栄養素を語らない管理栄養士が教える! 子ども主体で考える、目からウロコの離乳食・幼児食講座 【基礎編】子どもの心と身体を重視した離乳食・幼児食の考え方

2015.11.07

11月6日(金)に開催された第4回スマイルママ食育講座『栄養素を語らない管理栄養士が教える! 子ども主体で考える、目からウロコの離乳食・幼児食講座』の【基礎編】となる『子どもの心と身体を重視した離乳食・幼児食の考え方』のレポートをお届けします!
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この日は、全員がスマイルママのイベントは初参加!まず最初に、スマイルママ代表・釜ちゃんからスマイルママ食育部の想いや、今回の離乳食・幼児食を開催するにあたっての経緯などをお話しました。

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その後、講師の心理栄養士・ふじいくみこ先生のお話です。

離乳食に悩むママと悩まないママがいますが、「赤ちゃんがよく食べるタイプか、そうじゃないか」、「ママ自身が料理が好きか苦手か」ということが影響するようです。ママが料理が苦手、そして赤ちゃんが食べてくれないタイプ…それが一番しんどいパターンとのこと。

なるほどー!!
私の息子はもう小学生なのですが、離乳食の時期が大変だったな~と感じなかったのは、よく食べてくれる子だったからなんですね。

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その後、みなさんの自己紹介をして頂きました!みなさんそれぞれの悩み、不安、疑問を聞いてから、いよいよ講座がスタート!

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離乳食とは、母乳やミルクなどの液体しか口にしたことがない赤ちゃんが、個体を食べるための練習のこと。『食べる練習』なのだから、食べる量や種類に一喜一憂することはないんですね!

昨日食べられなかったものが、今日食べられるようになった!というだけでいい。そしてもしかしたら、昨日まで食べていたものを嫌がるようになった、という反応もあるかもしれない。でもそれはそれでひとつの成長。それも丸ごと受け止めてあげることが大事なんですね。

どうしても「量を増やさなければ」「種類を増やさなければ」と焦ってしまいますが、見るべきなのは目の前の子どもの反応や変化。そこをどーんと構えられるかがママには求められています^^

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今は離乳食の時期が、
・ゴックン期
・モグモグ期
・カミカミ期
・カチカチ期
と分かれているそうですが、数年前は「初期・中期・後期・完了期」と呼ばれていました。呼び名が変わっただけではなく、離乳食の指針自体も変わっていることに驚きました。

今は、離乳食をスタートする前に果汁やスープを飲ませる必要はないとされていますが、昔はそれが推奨されていましたよね。こんなふうに離乳食を取り巻く環境は日々変化しています。そのせいもあって、おばぁちゃんからの昔の情報と、今、自分が得る情報の違いに悩んだり混乱したりするママも多いそう。

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離乳食で心配なのものとして『食物アレルギー』があります。アレルギーの症状は、皮膚だけではなく目や口・のどなど体のあちこちに出るそうです。ふじい先生のお子さんもアレルギーがあるとのことで、ご自身の経験談を交えて詳しく教えていただきました。

また、離乳食での悩みポイントとして多いのが、次のステップに進むタイミングです。固さや味付け、量など、いつどのタイミングで変えたら良いのか迷うママも多いのではないでしょうか。

やはりここでも重要なのは、目の前の子どもをしっかりと観察すること。ちゃんと噛めているかな?ゴックンできているかな?吐き出していないかな?…月齢にこだわることなく、子どもの様子をしっかりと見て判断することが一番大事なんですって。

だからマニュアル通りにいかなくて当たり前。上の子と下の子を比べる必要もなし!

そして、食べない理由が他にある場合も。その時の食欲の状態、食べる環境の問題、気持ちの問題などなど、言われてみれば確かにそうだなーと思うお話をたくさん聞けました。

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次に、丸飲みの癖をつけない、噛めない子にならないためのポイントを教えて頂きました。赤ちゃんに離乳食をあげる時、スプーンを口の奥の方に入れてませんか?上顎に擦りつけるように口にいれていませんか?こうすることによって、自分で食べるというより飲み込むだけになっているので、丸飲みの癖がついてしまいます。

そうだったのかー!!!と、ここで私はドキっとしました。実は小学生の我が家の息子がご飯を食べる時に、「どうしてちゃんと噛まずに飲み込んでいるんだろう?」と疑問に思っていたのです。その原因は離乳食時期の私にあったとは!

そして、まだ口の中に食べ物が入っているのに次々と入れてしまうこともありました。食べているだろうという感覚だけで、口を開ける度に次々と食べ物を入れていては、丸飲み・早食いになってしまいます。

子どもの口よりも小さな幅のスプーンで、食べ物は舌の前の方にのせる。スプーンはまっすぐに入れて、赤ちゃん自ら口を閉じるまで焦らず待って、まっすぐ引き抜く。前の食べ物がきちんと処理し終わってから、次の食べ物を入れる。

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その他にも、「こんな時は食べさせてはいけない」というシチュエーションや、実は赤ちゃんが食べにくいメニュー、ごはんとおやつの考え方など、ボリューム満タンで2時間があっという間でした!

小さい頃の食べ物の感覚を身体は忘れません。いわゆる「おふくろの味」!小さな子どもたちもいずれ成長して親の知らないところでいろんな誘惑に出会い、インスタントやジャンクフードを口にすることもあるでしょう。でも、どんなに横道(?)に逸れても、小さい頃に自分が親しんだ「おふくろの味」にちゃーんと戻ってくるそうです。

そのためにも、一番舌が敏感で繊細な今の乳幼児期に、ママとして子どもの味覚を育てる責任を感じながら子どもの食と向き合うことは、とっても大事なことです。もし味覚が形成される大事な今、ジャンクフードや化学調味料の味を覚え込ませてしまっていては、その子にとってそれが「おふくろの味」になってしまいます…。

もちろん毎日完璧な食事を作ることは難しいかもしれません。(私も毎日は無理!)時にはお惣菜を買ったり、外食をしたり、そういう時もあっていいと思います。でも、忘れてはいけないのは、乳幼児期の味覚形成の大切さ。そしてそれがその子の将来に影響を及ぼすということです。そこを意識しているかいないかが大事なんだなと、離乳食の時期はとーっくの昔に終えた私も、自分の育児を見直す勉強になった2時間でした。

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参加者のみなさん、講師のふじいくみこ先生、本当にありがとうございましたー!!!

レポートby スマイルママスタッフあやっぺ


===参加者の方の感想===

Sさん 6ヶ月のお子様のママ
「すごくためになりました。スプーンの使い方はすごく参考になりました。」

Kさん 2歳5ヶ月のお子様のママ
「自分が無知ゆえにしてはいけないことをしてしまっている。それを全て受けるのは子どもなんだと改めて思いました。」

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次回の『第5回スマイルママ食育部』開催スケジュール
スマイルママ食育講座『栄養素を語らない管理栄養士が教える! 子ども主体で考える、目からウロコの離乳食・幼児食講座』
11月6日(金):基礎編 終了しました
11月27日(金):実践編
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◆協力
「ママのおうち(保育所付貸し会議室)」
http://www.mamaouchi.com/
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