子どもの知的好奇心をくすぐる学び舎「まなびの食卓」に参加してみた!京都の大学生による「子どもたちの放課後の居場所づくりプロジェクト」|釜ちゃんが行く!vol.4

カテゴリー:Column, 釜ちゃんが行く!~Kama-chan meets world!, 
2017.09.07

こんにちは!スマイルママ代表の釜ちゃんです。

この「釜ちゃんが行く!」コーナーでは、私のアンテナにピーン!と引っかかったことやモノ、サービスや商品などなど、とにかく「子育て中のママやパパにぜひシェアしたい!」と思えるものにフォーカスをし、私独自の視点でレポートしています。

今回は「まなびの食卓」を取材してきました。

みなさんは「まなびの食卓」というプロジェクトをご存知ですか?

これは現役の京都大学の学生さんがはじめた、とてもユニークなプロジェクト。

ぜひたくさんのママやパパに知ってもらいたい!と思ったので、我が家の子どもたちと取材に行って来ました!

 

「学びの食卓」とはなんぞや?!

これは、京都市中京区のおばんざい食堂「ひとつのおさら」の協力のもと、京都の大学生たちが運営する「子どもたちの放課後の居場所づくりプロジェクト」


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放課後に小中学生と大学生が飲食店に集い、大学生が子どもの宿題や興味をもっている勉強を教えてあげて、みんなで食卓を囲んでおいしい夕飯を食べる
https://taliki.org/archives/91 より)
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というもの。

それって塾?
学童じゃないし…
一体どんなものなの?
大学生と小・中学生がお店に集って一緒に過ごすの?
ご飯も一緒に食べるの?
なんか合宿みたい!
平日やるの?学校帰りに寄るってこと?

最初は私も「?」だらけでしたが、運営者の想いを聞きそしてサイトを拝見して、なんて素敵なプロジェクトなんだー!と感激したのです。

そして、「この素敵なプロジェクトをたくさんの人に知ってもらいたい!よし!うちの子を参加させて、体験レポを書こう!」そう思ったのが始まりです。

このレポ、少し長くなりますが、ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです!

 

このプロジェクトの主催者との出会いは実は…

実はこのプロジェクトを運営している京大4年生のかなちゃんは、以前、manmaの家族留学プログラムで我が家に家族留学をしてくれた学生さん!
その時の様子はこちらから


そんなかなちゃんがとても面白いプロジェクトを立ち上げて運営していることを知り、いつか取材に行きたいなと思っていたのがついに実現しました!

この「まなびの食卓」のコンセプトやかなちゃんの想いが、このサイトに丁寧に書かれていますので、みなさんぜひこの後の私の記事を読む前にこちらをぜひ読んでみてください!
https://taliki.org/archives/91

 

 

いざ、出発!

本来は、「まなびの食卓」が開催されているお店「ひとつのおさら」(京都市中京区)の近隣の小学生が対象。大阪に住んでいる私たちは取材ということで特別に参加させていただきました。

自宅からドアtoドアで京都まで片道2時間の旅。小2の息子と3歳の娘を連れてのプチ旅行になりました。

息子が小学校から帰って来たらダッシュで準備をして駅へ。そこから会場である「ひとつのおさら」の最寄駅「丸太町駅」まで向かいます。

ちょうど私の地元石川の雰囲気に似た佇まいの通りを、3人で汗だくで歩き、ついに到着!


わぁ!素敵な外観!The京都!

もう他のお子さんたちが集まって宿題が始まっていました。

こんな感じで到着した人から順次受付、宿題スタートとなります。このプロジェクトは母子分離型なので、保護者は会場にいません。

私は取材だったので特別に会場入りさせていただき、子どもたちから離れて隅っこで3歳の娘と一緒に見学させていただきました。


 

どんな場所でどんな子が集まっているのかな?

お店は、手前にテーブル席、奥に座敷席があってそこが「まなびの食卓」の会場となります。

掘りごたつの大きなテーブルには6人の小学生が。我が家の息子(小2)より少しお兄ちゃん・お姉ちゃんの小4、小5の子たちです。

ちなみに全ての開催日は自由参加型で、その都度申し込みをします。他の開催日だと小1や小2などの低学年の子もいるそうです。

息子は少し恥ずかしそうにしながらも、みんなの輪に入って行きました。


 

いよいよスタート!

全員が揃ったところで、スタッフの大学生がみんなに注意事項をお話しします。

「階段を登らない、台所に入らない、消しゴムのカスを落とさない、お店を借りて開催しているからこの場所を大切に使おう!」

という、とてもシンプルなお約束と、

「今日はみんなで一緒に過ごすから、他の人の気持ちを考えて言葉を選んで話そうね。」

という約束も。


そして自己紹介タイム。毎回集まるメンバーが違うのではじめましての子もいるんです。

「ニックネームを自己紹介の時に言おう!」と大学生が提案すると、「今日初めて会った子もいるから、まずフルネームも言ってからニックネームを言う方がいい!」という小学生からの素敵な指摘が。なるほどね!

小学生の自己紹介が終わって、次はスタッフ自己紹介。

息子はずっと緊張気味でしたが、普段、全く接することのない大学生のお兄ちゃん・お姉ちゃんのお話をとても嬉しそうに聞いていました。


 

まずは宿題をする時間

その後、宿題が終わっていない子は宿題の続き。終わった子は、大学生が用意した百マス計算などのプリントをして過ごします。

息子は持ってきた学校の宿題をして、そのあとは公文の宿題もしていました。

分からないところは隣に座っていた京大生のかなちゃんが教えてくれます。


学校の先生じゃない、親じゃない、同じ小学校の友達でもない、「大学生」という絶妙な距離感のお兄ちゃん・お姉ちゃんたち。

普段の生活の中で接点がない「大学生」とのこの時間を、息子はどう感じているのかなと思いながら見ていました。

全体の様子を見ていても、とてもいい人数感、そしていいザワザワ感。

大学生の目が全員をちゃんと見てくれていて、親としても安心するし、なんだかとても嬉しいです。

少し話が逸れますが、、、

息子が小1の時にほぼ毎日行っていた放課後の学童。(大阪では「いきいき」という名称です。)

参加する生徒の人数が多くてもうカオス。先生の数も少ないそう。

それと比べると落ち着いていて、程よく静かで、子どもたちにしっかり目が行き届いていて本当に絶妙なバランス。

 

宿題の次はみんなで一緒にやる時間

宿題タイムが終わったら、次は「みんなで一緒にやる時間」が始まります。

今回は「漢字の勉強」。

かなちゃんが先生です。


漢字の成り立ちのストーリーを考えるというワーク。

かなちゃんお手製の手書きのイラストと説明の紙を見せながら、子どもたちに問いかけをします。

「『木』がたくさん集まったらどんな漢字になる?」

という簡単なものから、部首の問題など少しずつ難しくなっていきます。

当然、小2の息子が知らない部首や漢字も出てきたのですが、「分からない」という息子の表情が、他の小学生の答えや大学生の解説を聞くことで新しい知識がどんどんと息子の中に入ってきて、「?」が「!」になった時の息子の表情がなんとも言えなかった!

まさに「わかった!」の瞬間。目がキラキラしていて本当にいい表情をしていました。

自分よりも年上の学年の子達がいることで、息子にとっては少しだけチャレンジングな環境になります。

同学年だけの学校のクラスの環境ではできないことなので、こういう少しだけ負荷がかかったものは息子にはとても魅力的なんだろうなと見ていて思いました。

 

自分で新しい漢字を発明する?!

次のコーナーも子どもの心をワクワクさせるワーク。

なんと「自分で新しい漢字を考える」というもの。

既存の漢字を組み合わせてもいいし、自分でクリエイトしちゃってもなんでもOK。

それをみんなの前でプレゼンするというもの。

お題が発表された時から子どもたちのワクワク度は急上昇!

我が息子も悩みながら、でも楽しそうに考えていましたが、なかなか思いつかなかったようでその様子を見ていた大学生が息子にヒントを与えてくれていました。

実は息子は漢字にとても興味があって、特に自分の知らない漢字をインプットすることにはまっていた時期でした。

なのでこのテーマはドンピシャ。息子の心を鷲掴みです!

こういうみんなでやる時間の内容は、その日に集まる学年に合わせてアレンジをするそうです。

今回は中学年、高学年の子達が多かったので、逆に息子にとっては「挑戦」できる内容だったのがよかった!

いよいよ自分で自分の漢字を発表します。挙手して発表するって実はとっても勇気のいること。私はこれがとっても苦手でした。

なのに!

息子が自ら挙手して発表しようとしているではありませんか!!!

母感激。そんなキャラやった?!

自分の思いを今日初めて会った子達の前で堂々と(声は小さめでしたが)話している姿は、我が息子ながらあっぱれでした。

少人数だからこそというのもありますね、きっと。

息子みたいなシャイな子でもこんな風になっちゃうこの環境!これは大学生たちが生み出している空気感のおかげですね。素晴らしい!

 

 

いよいよご飯の時間です

テーブルの上を片付けて、テーブルクロスをひいて手を洗って準備をします。


今日のメニューはご飯、味噌汁、和風ハンバーグ、トマトのマリネ、ポテトサラダ。

私も味見をさせていただきましたが、めっちゃ美味しかったです!

子どもたちもあっという間に完食、お代わりする子もたくさん!

こだわりの食材で作られた食事。とてもとても温かかったです。
(会場である「ひとつのおさら」さんの食材に対するこだわりはHPからご覧いただけます


自分の家以外の場所で、平日に、こんな風に知らない子同士が集って、そして大学生のお兄ちゃんお姉ちゃんと一緒に手作りご飯を食べる機会なんて普通はないですよね!

非日常的な、なんだか合宿みたいな感じ。

こういう非日常的なものが日常の中に組み込まれると、子どももすごくワクワクできるというか。

習い事みたいなものとはまた違った場所。本当に独特の内容と空気感。とても素敵だなーと美味しいご飯をいただきながら感じたのでした。

そして終了後時間が近づくと、お母さんたちがお迎えに来ます。

お母さん同士でお話をしたり、大学生から今日のお子さんの様子を聞いたり、ちょっとした井戸端会議。これも素敵だなと!

私たちも普段、大学生と接する機会ってほぼないですもんね。若い子と話すのってとてもいいものです!

帰りのご挨拶が終わったら、みんなお母さんと家に帰っていきます。この時点で20時過ぎ。

学校が終わってすぐにこの場に来た子達は、かなり長い時間をお母さんと離れて過ごしたことになります。

きっと帰り道は「今日は何したの?楽しかった?ご飯は何だった?全部たべれた?」「お母さんは何してたの?ご飯はなに食べたの?」という親子の会話が繰り広げられるのでしょうね!

宿題もご飯も終わってるし、帰ったらお風呂に入って寝るだけ!なんて素晴らしい^^

きっとお母さんも子どもたちも心にゆとりを持って、寝るまでの時間を過ごせそう!

 

息子は何を思う?

さて我が家の息子は、どっちかというと自分からガシガシと行動するタイプではない控えめな性格のTHE平和主義な子です。

そんな息子が何を思い、何を感じたか聞いてみました。

・学童と違う
学校にある学童とは全然違っていて、人数が少なくてうるさくないからいい!

学校の学童は人数がとても多いから、賑やか過ぎて先生の声が聞こえなくていつも嫌だなーと思っていたんだそうで。なるほどね。

・運営者が「大学生」であること
そして「大学生」というのがいい!とも言っていました。優しくて友達みたいな感じがして話しやすい!と。

宿題なども分からない時や困った時だけ助けてくれるという距離感がとても良かったそう。私が宿題を見ているときはついつい口出ししてしまうので、、、。

・一人でも寂しくない!
今回は私は取材ということで隅っこでみんなの邪魔にならないように、気配を消しながら見学していました。もちろん息子からも離れていました。

なので人見知りな息子がちょっぴり心配でしたが、終わって会場を出てすぐに「また行きたい!楽しかった!」。これには私もびっくり!一人で参加しても寂しくないし楽しかった!とニコニコ顔で言っていて嬉しかったです。

・毎日でも行きたい!
「いつもあったらいいのにな。毎日行きたいなぁ。家の近くにあったらいいのになー!

ご飯も美味しかったし、漢字のクイズもすっごく楽しかったし、周りがうるさくないから宿題も集中してできるしお兄ちゃんたちが教えてくれるし本当に良かった!」


 

親の私は何を思う?

ズバリ「行かせて良かった!」。これに尽きます。そしてこの「まなびの食卓」が近所にあったらどんなにいいだろう、とも。

息子が1年生になってから、学童に18時まで行ってもらっていましたが、とにかく息子には学童が合わなかったようでとても辛そうでした。

賑やかすぎる教室、多すぎる子どもたち、そして理由もなく突然蹴られたり叩かれたりすることも多々あったようです。

やられてもやり返さない、言い返さないタイプの息子はターゲットになりやすかったのか…。

息子にとって辛い環境に毎日送り込まなければならないことに違和感と罪悪感を感じながら1年が過ぎましたが、2年生になる頃には家の鍵を渡して、一人で家にいてもらうことにしました。

一人で家にいて、宿題をしたりテレビを見たり本を読んだり、自由に自分時間を過ごすことも楽しんでいる息子ですが、もしこの「まなびの食堂」が近所にあって、週に1回でも学校帰りに寄ることができたら、、、

息子の放課後時間が、より豊かなものになるだろうなと思います。

普段関わり合えない「大学生」との時間、他の学校の子たちとの時間、みんなで宿題をして一緒にワークやゲームをして楽しく学ぶ時間、そして一緒に温かいご飯をいただく時間。

これは子どもたちの日常を彩ったり豊かにしてくれる、そう強く感じました。ちょっとしたスパイスのような…。


親がいないこの数時間の間に、子どもたちが感じることや学ぶことはきっとたくさんあるんだろうなと思います。

たった1回でしたが、息子を参加させてみて彼の表情をずっと見ながらそう感じました。

息子のワクワク、ドキドキ、嬉しい、難しい、分かった、やったー!、といういろんな思いを見ることができて、近所にこの「まなびの食堂」という場があったらどんなにいいだろうと思わずにはいられませんでした。

学校でもない、塾でもない、家でもない、不思議な位置付け。

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この「まなびの食卓」がおうちと学校に続く、子どもたちにとってのもうひとつの「居場所」となって、いつでも安心して来れる場所、大好きな場所になれたらいいなあって、思っています。』
https://taliki.org/archives/91 より)
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まさにもう一つの「居場所」。こういう場所が子どもには必要なんだろうなぁと思います。

そして親にとっても、子供から離れる数時間はとても貴重です。

例えば我が家のようにきょうだいがいたとしたら、上の子が「まなびの食卓」で素敵な時間を過ごしている間に、下の子にじっくり向き合って一緒の時間を過ごす、一緒にご飯を食べる、というちょっとした非日常的な時間を過ごすことも面白いでしょう。

うちであれば3歳の娘にとって「大好きなお兄ちゃんがいない夕食」はとても寂しいものかもしれないし、「お母さんを独占できる特別な時間」になるかもしれない。

数時間ぶりにお兄ちゃんと再会できたら、きょうだいがお互いにやさしい気持ちでいれたりするかも?!

そしてお母さんにとっても、「子どもがいない夕方と夜の時間」というのは非日常的ですよね。

一番忙しい夕方から夜にかけての時間、ゆっくり自分の時間をとったり、ご飯を食べたり、家事をしたりできるかも。

「まなびの食卓」で宿題も済ませてご飯を食べてきてくれるから、あとはお風呂に入って寝るだけでいい!というのもお母さんにとってありがたいことですよね。

このプロジェクトのコンセプトは、「すべての”お父さん・お母さん”に休日を」。

バッタバタな夕方の時間は私たちもついついイライラしてしまいがち。でもほんの数時間だけ「ゆったり」した気持ちを持てたら、、、帰ってきた子どもに優しくできそうだなって思います。

そしてお母さんやお父さんだけにメリットがあるのではなく、このプロジェクトに参加する小学生にもちゃんとメリットがあるのがいい!

我が家の息子の「毎日行きたい!」という言葉がそれを物語っているように思います。

各校区ごとに「まなびの食卓」があって、自分の好きな日に通うことができたらどんなに素敵か。

たまにはお母さんもジョインできちゃう日があっても面白いかもしれないですね。子どもの生き生きしている表情が見れると本当に感激しちゃいます。

そしてお母さんだって、たまには「外食」じゃなくて「誰かが作った温かいご飯」を食べたいなって思いませんか???

外食だとなんだかちょっと罪悪感があったりするけど、近所のおばちゃんが作った「あんたも食べていきー!」って感じの雰囲気と温かいご飯、こういう場所を週に1回でも利用できたらいいよなぁと思ったりもしました。

運営しているメンバーさんたち。お世話になりました!素敵な時間をありがとうございました!(一番左がかなちゃん)

ちょっと話が逸れましたが、とにかくこのプロジェクトはとっても面白かった!参加させて良かった!

そして近くにこんな場所があったらどんなにいいかー!!!それに尽きます。

このプロジェクトの企画・運営をしているかなちゃんをはじめとする大学生たちを心から応援したいです!

かなちゃんは今大学4年生。卒業後は関東に帰っていきます。

これからも京都の地で、「まなびの食卓」が後輩たちに受け継がれて、ずっと長く続くことを願っています。

そしてこの輪が大阪、そして他府県にも広がっていくといいな!と思います。

興味のある方、参加してみたいな!という方はぜひFacebookページをチェックしてくださいね!

ちなみに参加料はご飯代含む1回1500円。会場にて現金支払いです。

「まなびの食卓」
Facebookページ
https://www.facebook.com/manabino.syokutaku/
問い合わせ
manabi@shokulabo.net
担当:古賀さん


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運営している京大生・かなちゃんの想いをぜひこちらから読んでみてください。
taliki
https://taliki.org/archives/91

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このプロジェクトの舞台である京都市中京区のおばんざい食堂「ひとつのおさら」さん。まるでおばぁちゃんちに帰ってきたような温かな場所でした。
HPもめちゃくちゃ素敵なので、ぜひチェックしてみてください。
季節とつくり手がみえる おばんざい食堂
ひとつのおさら
http://www.1osara.com/


 


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