「心の体力」を育てる絵本の読み聞かせ|子育てを100%感動にするおもちゃと絵本の選び方vol.6

カテゴリー:Column, 子育てを100%感動にするおもちゃと絵本の選び方, 
2017.09.22

こんにちは。愛知県刈谷市にあるおもちゃと絵本の専門店「カルテット」オーナー、そして一般社団法人日本知育玩具協会で代表理事を務めています、藤田篤と申します。

我が子のおもちゃ・絵本を「何となく」で選んでいませんか?

そのおもちゃ・絵本を与えるべき意味を知れば、子育てはもっと楽しくもっと豊かになるのです。

このコラムでは、子育てを100%感動にするおもちゃと絵本の選び方をお伝えします。

 

絵本の読み聞かせで育つ「心の体力」

子どもは、10歳までの間に、愛情に包まれた環境の中で豊かな喜怒哀楽をいっぱい体験することが大切です。

その豊かな体験が、「心の体力」〜生涯自分で自分を励ましたり、人のことを思いやるための力〜を育てます。

絵本はそのために必要な「心の食べ物」なのです。

体を作るための体力も、勉強のための学力も子どもたちには大切。

でも、それらを支える「心の体力」もそれと同じくらい大切なのです。

子どもたちの「心の体力」を育てるために、心の食べ物・・・絵本をたっぷり読んであげましょう。

絵本の読み聞かせは、子どもがいて、あなたがいればいつでも始められる「心育て」なのです。

 

読み聞かせはいつからでも始められる

「赤ちゃんの絵本は、いつから読み始めたらいいですか?」という質問に対して、私は「十か月を目安にして絵本を与えてみましょう」とお答えしています。

赤ちゃんの間にたっぷり絵本を読み聞かせてあげましょうと。

ですが、もしあなたのお子さんが、もう五歳になっていたら?あるいは小学生だったら?もう手遅れなのでしょうか?

いいえ違います。

お話の世界は、何歳からでも始めることができます。「手遅れ」なんでないのです。

小学生になってからでも、読み聞かせや読書の楽しみは始められます。

素晴らしい、子ども時代にしかできない空想の世界、心に勇気と希望を溢れさせてくれる世界に、ぜひ導いてあげてください。

子どもたちは、大人が寄り添ってくれる時間をいつだって何より楽しみにしています。


 

繰り返し読むこと、書いてある通りに読むこと

絵本の読み聞かせは、書いてあることを書いてある通りに読み、言葉を優しく手渡してください。

遠くに投げつけるのではなく、目の前にいる子どもに、一人なら一人に、二人なら二人に、大きすぎない声で手渡すように読んでください。

上手でなくてもよいのです。

同じ絵本を大好きになり、繰り返し読んでもらうことで、少しずつ絵本の面白さ、奥深さを感じていきます。

何年もかかって気づくこともありますし、親になって読み聞かせて初めて気づくことだってあるのです。

子どもがいつもの公園で安心して自分の気分で楽しめるのと同じように、子どもが自分から楽しむためにも、そして成長するためにも、何度でも、“書いてあることを書いてある通りに”読んであげてくださいね。


 

絵本との3度の再会

子どもたちには、大好きな絵本に3度再会させてあげたいと思うのです。

最初の再会。

パパやママ、大好きな人に読んでもらった大好きな絵本を子どもたちはもう一度確かめたくなるのです。

余韻を感じ、読んでもらった声を思い出しながら、絵本を自分で開く。

声を出して読んであげなくても、その耳には優しく読み聞かせてくれた声が、魔法のように聞こえているのです。

 

2度目の再会。

子どもたちは、成長する中で、何度も何度も大きな不安と向き合うことになります。

一番近くにいる親でさえ、その小さな心が震えていることを見逃してしまうこともあるのです。

でも、愛情たっぷりに読んでもらった絵本がそばにある子どもは、そんな時にも絵本に手を伸ばすのです。

温かい膝の上で、枕を並べて寝ころんで読んでもらった。その温かい思い出が、小さな心に大きな勇気をくれるのです。

小学校になっても、中学校になっても手が届くところ、見えるところにそっと置いておいてください。

それが、愛情の貯金になって見えないところで子どもたちを支えてくれるのです。


3度目の再会。

それは子どもたちが親になった時。

注がれた愛情が豊かな子どもは、そそぐ愛情も豊かになります。

絵本をたっぷり読んでもらって育った子どもは、絵本をたっぷり読んであげる親になるのです。

不思議なものです。私は子どもの頃読んでもらった本を読み聞かせる時には、不思議に今は亡き父の声が、背中越しに温かく語りかけられるような気持ちになることがあります。

絵本は、親から子、そして孫へと愛情を紡いでいくのです。

子どもの想像力は、絵本から感じた世界に生活体験が加わり、だんだん深く大きくなっていきます。

子どもが「読んで」と言って持ってきた絵本は、何度でも、喜んで読んであげましょう。

大好きな絵本を繰り返し読んでもらうこと、それが3度の再会に繋がる絵本の読み聞かせだからです。

だからこそ、その子の成長を願いながら親として我が子のために選ぶ「心の核」になる絵本も続けて与えてあげて欲しいと思います。

 

絵本選びについて

最後によい絵本を選ぶのに、方法はあるのでしょうか?どうやってわが子にぴったりの絵本を選んだらよいでしょう。ひとつ、簡単な方法をご紹介します。

絵本の中身に入る前に「奥付」を知っておきましょう。

本の最後のページの奥付は、出版社名、作者名、印刷所や発行年月日、刷数、改訂の記録等が情報としてまとめてある、いわば絵本の住民票です。

よい絵本はロングセラー。母親から母親へ、保育園や幼稚園、図書館や学校で、読み継がれているものがよいのです。

書店で手に取ったらまず、奥付をのぞいてみてください。

絵本を代表するような、福音館書店の「ぐりとぐら」は2017年6月1日で第217刷というように、です。

それぞれの年齢のふさわしい絵本を子どもに寄り添って読んであげてくださいね。


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藤田 篤(ふじた あつし)
「おもちゃと絵本のカルテット」オーナー
「一般社団法人 日本知育玩具協会」代表理事

◆おもちゃと絵本のカルテット ホームページ
http://www.quartett.jp/
◆一般社団法人 日本知育玩具協会 ホームページ
http://edu-toy.or.jp/
◆藤田篤Facebookページ
https://www.facebook.com/Mucchipapa


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