【開催レポ】第4回子育て防災college『子育て防災講座 〜東日本大震災の経験から学ぶ』開催しました!

2017.05.01

昨年9月からスタートした「子育て防災college」の第4回目を開催しました。(3月12日の延期分の開催です。)

《過去の開催レポ》
第1回『子育て防災college』開催レポ2016.9.11
第2回『子育て防災college』開催レポ2016.11.27
第3回『子育て防災college』開催レポ2017.1.15
「子育て防災college」とは

第4回目となる講座の講師は、この子育て防災collegeを一緒に企画・運営している「子育て防災プロジェクト」代表の小畑祥子さんです。
講座概要はこちら

 

小畑さんは東日本大震災発生時、当時1歳8ヶ月のお子さんと一緒に仙台で被災されました。

お子さん達と一緒にママ友のお家に集まっていた時に地震が来たそうです。

その2日前の前震の時のお話から、実際に地震が来た瞬間のこと、そしてその後ご自身がとった行動についても詳しくお話いただきました。

あまりにもひどい揺れ、そして長く続く揺れに、何が起こっているかすぐに頭で理解することが難しかったそうです。

非常事態が起きた時には、平時と同じように考え行動することは本当に難しいのだと、小畑さんのリアルな体験談を聞いて改めて感じました。

揺れの後の家の中の様子、ご近所のお家の様子などを写真も交えて詳しくお話いただきました。

そして被災後の自主避難先での1日目、2日目、その後の生活をする中でお子さん達の様子、みんなの心の状態がどのように変化していったか、そして必要になるもの、あったらよかったもの、工夫したことなどを時系列で詳しく教えていただきました。

ライフラインがどの順番に復旧していったかや、近所のスーパーやガソリンスタンド事情も。

実際にその場にいて経験したママだからこその、細やかな気づきと学びをそのまま講座に反映してくださっているので本当に全てが「リアル」でした。

まさかそれがそんな風に役に立つなんて!という発見もありました。早速買いに行こう!と思われた参加者の方も多かったと思います。

被災したご自身の経験をもとに小畑さんが備えている防災グッズも紹介していただきました。

用意すべきものはその家庭によって異なります。また、住んでいる地域や想定される被害によっても大きく異なります。

小畑さんがお住いの地域では、津波の被害がない可能性が高いのでそれを踏まえた内容となっています。

お子さんの年齢・月齢によっても内容は大きく異なるので、例を参考に各家庭で「自分の家族に本当に必要なもの」を考えて準備することが大切ですね。

小畑さんが避難生活を送る中で、野菜が食べられないことが辛かったという経験から、野菜ものの防災食や野菜ジュース、サプリなどの備えをされているそうです。

子育て防災collegeに商品協賛してくださっている株式会社アルファフーズさんの「美味しい防災食」の紹介もありました。

きんぴらごぼう、筑前煮、肉じゃが、さつまいものレモン煮、豚汁などの野菜料理の防災食があるのでおすすめです。
詳しくはこちらから

講座の後半では、震災後の生活を我が身に置き換えてリアルに考えることができる子育て防災クロスロードゲームを参加者のみなさんと一緒に行いました。

3つのケースについて、グループ毎にご自分の考えをシェアしていきます。

どのケースも答えは一つではなく、そして正解・不正解もありません。

同じYES、NOであっても人それぞれ想いは異なります。

それをシェアすることで、なるほどそういう考え方もあるのかと新しい視点に気づくことができました。

自分ならその時どういう行動をとるかな?ということを常に考えておくこと、そしてその考えを家族できちんと共有しておくことで、いざという時にスムーズに行動ができますよね。

やはり想定しておくことが大切なんだなと、このクロスロードゲームからも感じました。

講座終了後、一時保育から戻ってきたお子さん達は絵本コーナーに興味津々!

キティちゃんやちびまる子ちゃんの防災の本がもあるんですって!

こういうところから防災に興味を持ち、ママやパパと一緒に楽しく心と物の準備を進めていけたらいいですね。

ママやパパだけで終わらせ流のではなく、防災意識と知識を次世代につないでいくことを目指すのが『子育て防災college』です。

私たちの子どもたちが親になった時に、またその子どもへとリレーしていけたらいいなと思うのです。
子育て防災collegeに込めた想いはこちら

 

今回の講座には、産経新聞社さんが取材に来てくださりました。

6月の産経新聞夕刊の防災のコーナーに掲載していただけるそうです。また詳細が分かり次第みなさんにもお伝えしますね。

取材してくださった産経新聞の藤浦編集長、ありがとうございました!

参加してくださったみなさん、講師として貴重なお話を聞かせてくださった小畑さん、ファシリテーターを勤めてくださった子育て防災プロジェクトのみなさん、ありがとうございました!

2017年度も子育て防災collegeは続きます。次回の講座をぜひお楽しみに。

いつかくるその日に、後悔しないために。そして大切な家族を守るためにしっかりと準備をしましょう。まずは知ることからスタートです。

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参加者の方の感想
Q1.講座に参加したきっかけは?
Q2.感想をお願いします。
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****さん 1歳8ヶ月のお子さんのママ
・子供が生まれて被災した時のことを考えた時に、色々知っておかなければならないと思ったため。
・お子さんと東北から避難する話に涙しました。とても自分のこととして考えるきっかけになりました。

みのりん 1歳6ヶ月、10歳のお子さんのママ
・ついこの春大阪に東京から転勤してきたのですが、この地域での防災意識を高めたくて参加しました。自分は2011年当時東京にいて大きな被害はありませんでしたが、知人に陸前高田出身の方がいて、当時のことを聞いたことはありました。直接被災された子持ちママさんの話をリアルにまた聞いて、今後の自分の家族を守るためのポイントを知りたかったので参加しました。
・今日参加して、本当に当事者となった状況をより現実的に想定してみたり、色々な異なる考え・意見を聞かせていただくことができ、とても勉強になりました。今日話した内容を、家で家族全員で詳しく相談して、いつか万が一の時のための方針をよく考えたいと思います。今日はありがとうございました。

Ricopinさん 22歳のお子さんのお母さん
・防災のレクチャーについて興味はあってもなかなか行動に移せず、いい機会になりました。
・実際に被災した方の話は生々しく、共感する部分がたくさんありました。日ごろ忙しくしているので、このGWのタイミングでよかったです。明日防災グッズを買いに行きます!

Ozatomoさん 6歳、1歳9ヶ月のお子さんのママ
・小畑さんの話を聞きたかったから。本当に貴重なお話ありがとうございました!
・情報がないところでどう情報を取るか?行動するか?真剣に考えようと思いました。実際に被災した人の話を聞くのって大切だなぁと思いました。あの原発事故の不安感は大阪でもすごかったので、当事者の思いに身につまされる思いがしました。GWに押入れの整理とともに今一度防災スペースを作ろうと思いました。台所はぐちゃぐちゃになるので他の部屋にも食べ物を保管します。

ようこさん 7歳4ヶ月、3歳7ヶ月のお子さんのママ
・防災の備えがわからなくて参考にしたくて参加しました。4回来たかったけど今回だけになっちゃいました。
・実感がないことが多かったですが、経験者の意見は心に響きました。お話を聞けてよかったです。ありがとうございます。

***さん
・地域で防災委員をしており、自分には子供はいないけど「地域の宝」であります。子供を守るには子育てママ・パパへのアクションも大切だと思ったので勉強に来ました!
・非常にリアルなお話を聞けて感謝します。また地域に伝えていきたいと思います。

***さん 1歳8ヶ月のお子さんのパパ
・子をもつ身として、被災経験を通じたお話を聞くことで避難生活を子や家族とどう過ごしていくか参考にできればと思いました。
・被災体験のお話を聞くことで危機感を感じましたし、家族で災害時のことや備え方等を話す必要があると強く感じました。

***さん 4歳、1歳のお子さんのママ
・私も1歳、4歳の子供がいるので、子供を抱えての被災生活の話が聞きたくて。
・実体験されたお話はリアルで、時々涙が出ました。家族で防災、減災の意識を高めていこうと思いました。

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◆企画・運営
子育て防災プロジェクトスマイルママ防災部

◆一時保育
関西こども文化協会

◆協賛
アイワホーム株式会社
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◆商品協賛
アルファフーズ株式会社

 

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