お世話遊びのお人形~赤ちゃん人形を与えるワケとは?|子育てを100%感動にするおもちゃと絵本の選び方vol.4

カテゴリー:Column, 子育てを100%感動にするおもちゃと絵本の選び方, 
2017.04.05

こんにちは。愛知県刈谷市にあるおもちゃと絵本の専門店「カルテット」オーナー、そして一般社団法人日本知育玩具協会で代表理事を務めています、藤田篤です。

我が子のおもちゃ・絵本を「何となく」で選んでいませんか?そのおもちゃ・絵本を与えるべき意味を知れば、子育てはもっと楽しくもっと豊かになるのです。

このコラムでは、子育てを100%感動にするおもちゃと絵本の選び方をお伝えします。

 

お世話遊びは愛情のたしかめ

「2歳の子どもに、ぬいぐるみ と お人形、どっちを与えてあげたらいいですか?」と、多くのお客様からご相談いただきます。

ずばりそれは、「赤ちゃんのお人形」です。

お世話遊びは、大人にしてもらって嬉しいことを自分でもしてみたくなる、という動機によって、自然(=発達)に始まる遊びです。

おむつを替えてもらう。おっぱいを飲ませてもらう。抱っこしてあやしてもらう。こういう嬉しいことが心に蓄えられ、人形という道具に見ることをきっかけにして遊び始めるのです。

2歳前後から始まるお世話遊びは“役割遊び”でもあります。

誰になりたい?と聞かれて、「お母さんになりたい!」というのは、“お母さんに愛されている” 証拠なのです。

お子さん自身が赤ちゃんとして可愛がられていた体験を投影しています。

これはぬいぐるみでは置き換えられません。

お世話をするのがお人形(人間の赤ちゃん)だからこそ、寄り添うことができ、よりやさしい心が育つのです。


 

最初は雑に扱ったり、ときにはお人形をいじめてしまうことがあるかもしれません。でも、しからないであげてください。

その時、心の中では上手に可愛がっているのです。その思いにまだ、動作が追いついていないだけなのです。

愛情は時間をかけて育つもの。だからしっかりその姿を受け止めてあげてください。

大切なことは、大人がそのお人形をいたわって大事にする姿を子どもに見せてあげるということ。

人形を大切にする姿を見せ、つたない動作でも可愛がろうとしているしぐさを見つけたらたっぷり褒めてあげてください。

視覚的に見せること、お人形への愛情表現を褒めてあげることを心がけてくださいね。

その為にもお人形には素敵な名前をつけてあげましょう。

 

お人形選びのポイントは「中立の表情」

では、どんなお人形がいいのでしょう。お人形選びのポイントをお話しましょう。

まず一つ目は、「笑っていない」こと。

お世話された喜びを重ねるのが、「お世話遊び」。

お世話のきっかけは、赤ちゃんが泣いていることですよね。だから、泣いている表情も、笑った表情も想像できる余地がお人形には必要。

それが「笑っていない」表情。これ、無表情ではなくて、「中立」の表情なのです。

だから、このリアルさが2・3歳の子どもにとって「本物」としてお世話しやすいのです。

お世話遊びは泣いている赤ちゃんを思いやることからスタートするのです。

一見無表情で怖いと思いますが、でもそれは、子どもが想像力を働かせる時を待っている中立の表情「思いやりを育てる表情」なのです。

 

二つ目は、「体型と柔らかさ」。

抱っこされるとピッタリくる、小さい子どもらしい体型と、適度に柔らかいおなかのものがいいですね。

 

そして三つ目は、「適度な大きさ」です。

お世話遊びのお人形の適正サイズは、35cm~40cm。この大きさは子どもが抱くのにちょうどよいのです。

このポイントを押さえたお人形としておすすめしているお人形を少しご紹介しましょう。

ドイツ・フランケンランド・デザイン社のソフトベビー(上部)やイギリス・ピーターキン社のピーターキンベビー(下部)です。



 

一針一針、手作りの抱き人形

もう一つ、手作りするお人形を紹介しましょう。

「ウォルドルフ人形」です。シュタイナー教育から生まれた、自然素材で手作りするお人形です。

先に紹介した赤ちゃん人形よりも、少し年齢を重ねてからのスタートでもよいでしょう。

ウォルドルフ人形は、十年、二十年と長持ちするようにとても丁寧にしっかり手作りされるのです。

遊ぶ子どもの姿を思い浮かべながら丹精込めて作る、世界でたった一つのお人形は、できあがった際の充実感もひとしおです。

大好きなママに作ってもらったウォルドルフ人形はかけがえのないお友達となります。

人形の持ち主である「私」がこの子のことをいちばん想って一緒に遊び、いちばんお世話をしてきたから、この子が私の事をいちばんわかってくれるという信頼関係が育つのです。なんと、すばらしいことでしょう。


 

男の子にも ぜひ、お世話遊びのお人形を

最後に、お世話遊びは、男の子にも体験してほしい遊びです。

赤ちゃんは、皆等しくお世話され、お世話されているからこそ、お世話するのが楽しい。

そこが、男の子も女の子も、お世話遊びをさせてあげて欲しいと考える理由です。

男の子も 女の子と同じくらい「愛されていること」を確かめることが大事なのです。

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藤田 篤(ふじた あつし)
「おもちゃと絵本のカルテット」オーナー
「一般社団法人 日本知育玩具協会」代表理事

◆おもちゃと絵本のカルテット ホームページ
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◆一般社団法人 日本知育玩具協会 ホームページ
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